№19

日付:2014/8/17

タイトル:GODZILLA ゴジラ | GODZILLA

監督:Gareth Edwards

劇場名:109シネマズ湘南 シアター4

パンフレット:あり(\850)

評価:★★☆


これが文化の違いというものなのだろうか。ディズニーにジブリ作品は作れないし逆もまた然り。それは判っちゃいるものの、ハリウッド版ドラゴンボールにしろATOMにしろこのゴジラにしろ、結局海の向こうの連中はクールJAPANの魅力を全然判っちゃないんでねーのと言いたくなる。そういえばフランス版「ベルばら」(ジャック・ドゥミ監督)も池田理代子先生の世界とは似て非なるものだった。


そもそも日本が誇る"怪獣王"の名を再び拝借しておきながら、主人公がゴジラじゃない。ゴジラの原点に還った作品だと渡辺謙さんは仰っていたけれど、出自も異なれば核と戦争へのメッセージも描かれていない。

何故だかGODZILLAが後を追うムートーなるエイリアンの出来損ないみたいな巨大生物も、そこに怪獣の美学など何処にも存在しない。だからこいつの相手がGODZILLAである必要性も感じない。米軍の間抜けな介入振りも笑うしかない。謙さん、私ゃ悲しいですよ。


1980年代にヤクルトに在籍した大物大リーガーのボブ・ホーナーは「地球の裏側にもうひとつの野球があった」と名言を吐きましたが、今回は「地球の裏側で作られたGODZILLAはゴジラじゃなかった」と言ってやりたいです。


GODZILLA

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