はじめてのユース@美馬牛リバティユースホステル | 未来色スケッチ

はじめてのユース@美馬牛リバティユースホステル

昨年9月の話になりますが、北海道を旅していた時に
生まれて初めてユースホステルというところに泊まりました。

ユースホステルは宿泊料金がとてもお安い代わりに、男女別相部屋が基本です。
私は人見知りはまったくしないのですが、
元々「旅先で一人になりたい派」だったので基本的に相部屋という概念がなかったので、
宿泊先を選ぶ時はほとんどがシングルルームでした。

とはいえ、この旅行では行程がうまく決まらず、予約がけっこうぎりぎりになってしまったのもあり、
夏の終わりとはいえホテルが取れないというハプニングに見舞われました…。

どこかに泊まらないといけないけど、安いところがない。どうしよー。
大手宿泊予約サイトの空きが見つからなくて困っていたところ、
「ユースなら空いてるし安いよ」との情報を得て、思いきって申し込んでみることに。

私のユースデビューをメモしておきますね。
泊まったことないけどどんなところなんだろ、って人はぜひ読んでみてください。

9月に利用させていただいたのは、旭川から富良野線に乗り込み40分ほどの
「美馬牛」(びばうし)というところ。
もう少し南に向かうと、ラベンダー畑で有名な富良野があります。

私が旭川を出る頃にはすでにとっぷりと日が暮れていました。

未来色スケッチ

新しく改装された旭川駅はまだ一部が工事中ですが、
昔のとんがり屋根がついた駅舎はもう見る影もありません。

未来色スケッチ

富良野線で酔っぱらった若者が車内のトイレから出てこないというハプニングを見届け、
美馬牛駅に着くと、なんと真っ暗です。

未来色スケッチ

本当に駅の明かり以外ないんじゃない…っていうくらい暗い。
右手の奥に見えている建物が美馬牛リバティユースホステル。駅から超近い!

未来色スケッチ

明かりがある唯一の建物では、っていうくらい暗いのです。

未来色スケッチ

同じ列車に乗っていた男性2人組が「ユースに泊まるんですか?」と声をかけてくれました。
女性一人でこんな暗い駅をうろついていたら危ないのでは、と思われたのかもしれません。
ユースに泊まるけど、駅の写真撮ってから行きまーすと答えると、
男性2人組は荷物の中からヘッドライトを取り出して宿の方へと向かっていきました。

未来色スケッチ

暗い駅には、私ひとりだけ。
雨上がりの草むらからは虫やカエルの大合唱が聞こえてきますが、
通りがかる車もほとんどなく、本当に自然の音しか聞こえない、って感じ。

未来色スケッチ

駅の待合室をゆっくり見てから行こうと思ったのですが、
暗闇の中の明かりには蛾が群がっていて、とても近づけそうにありません…
パパッと夜の雰囲気だけおさめて、リバティユースに向かうことに。

というか、宿に行く道が…足元真っ暗で見えないんですけど。。。
半分藪漕ぎ?っていうくらいの草の伸び方で、道かと思いきや道じゃなかったり。
キャリーカート持っていこうにも砂利道でうまくひっぱることもできず、
ケータイの画面の明かりを頼りにすすんでいきます。

未来色スケッチ

あまりにも暗くて何も写らないので、ここだけフラッシュ炊いた(笑)

駅からすぐ目の前にあるのにたどりつく道がわからなかった宿は初めてかも。
というのも、駅からユースまでの道はGoogleMapに出ていません。
上の地図だとさりげなく出口書かれてるんですけどね…。

正規の駅入り口はユースの反対側にあり、反対側ホームからユース側に伸びている道は
ユース利用客のためにあるようなもので、黙認状態で利用しているのだとか…。
駅正面出口を出て宿に向かうには遠回りしなければならないのですが、
とにかく道路に街灯が少ないので、暗くて危ないです。
ユース利用者はこっそり通路を行くのがオススメです(でも自己責任で)。

未来色スケッチ

たどりついたー!
といっても、夜なので外観はよくわかりません。それは翌朝にしましょう。

チェックインすると、他にも数名のお客さんの靴があります。
でも、さほど混んではいなさそう。
フロントでは通常のホテルと同じようにチェックインし、料金を支払います。
食事はパンとコーヒーの朝食つきで、一泊3980円。

ユースのオーナーさんもすごく優しい方で、ユースに泊まるのが初めてなんです、と言うと
ユースの利用方法について丁寧に説明をしてくださいました。
気になっていたことをざっとメモ。

☆施設は使いこまれてはいるけど、そこそこキレイ

未来色スケッチ

建物はそんなに新しくはなさそうでしたが、きちんと手入れされているので、
においやめだった汚れもなく、気持ちよく利用することができます。

☆相部屋

未来色スケッチ

基本は男女別相部屋ですが、夫婦やグループで男女混合の場合は
同じ部屋に泊まらせてもらえるそうです。知らなかったー。
私が泊まった日も女性は見かけたのですが、
女性単独の宿泊客は私ひとりだということで、
4人部屋を一人で使わせていただきました。ラッキー!

未来色スケッチ

部屋が一緒になった人とお話できるかな、と楽しみにしていた部分もあったので
ちょっとがっかりしましたが、人目を気にせず荷物を広げて整理できるのはよかったですね。
液晶テレビもあるし、冷暖房もあるし、布団の上げ下ろしはセルフだけど
安く泊まれる施設としては不満はありません。

未来色スケッチ

ちなみに、2011年9月の時点では、イーモバイルは圏外。
ケータイのアクセスポイントモードで乗り切りましたが、ちょっとしんどいですね…。

☆トイレ・コインランドリー

トイレは部屋にはついていないので、お部屋の外に出なければいけません。
ちょっと面倒くさいかなと思っていたのですが、キレイなトイレを使えるので
全然不満は感じませんでした。

未来色スケッチ

この時は利用しなかったのですが、きちんとコインランドリーも完備。
長期滞在にも向いているといえると思います。

☆お風呂

未来色スケッチ

私が気になっていたお風呂事情。
元々男専用と女専用に分かれてるのかな、と勝手に思っていたのですが、
2つのお風呂はそれぞれ鍵を持ち出す実質「貸し切り制」でした。
銭湯状態だったらちょっと慌ただしいなーと思っていたけど、
時間が決められているわけではないので、のんびりと入ることができます。
広い浴槽がいいよねぇ。足のばせるし。
ボディソープとリンスインシャンプーは備えつけ(しかもリーブル!)ですが、
タオルがないので、バスタオルくらいは持参が必要。

お風呂に入る時間は各自の自由なので、誰かが使っている時は当然使えません。
なので、入りたいと思う時間に先に使われている場合は待たなければならないのが難点かな。
部屋で待機しておいてフロント横のキーをちょこちょこと見に行ってもいいし、
談話室でノートとかを読みながら人の出入りをチェックしてもいいかも。

☆談話室

後からデジカメ見てみたら、写真撮ってなかったよ…がっかり。
たぶん、ユースホステルの一番の利点であろう「お客さん同士の交流」が生まれる場所です。
入室した時は人が誰もいなくて、勝手がわからない私は
部屋の一室に置かれた大量の旅ノートを読んでいました。

この旅ノートは、宿泊客の人たちが残していったものなのですが、
「こんな旅をしてきました」「こういうところに行ってきました、オススメです」とか
「リバティユースで出会って結婚しました!」とか(すごい!!!)、
思わず声をあげてしまいそうになるようなエピソードがたくさんつまっていました。

よく「旅先で出会ってなんちゃらかんちゃらとか、そういう話あるじゃん!」って友達に言われるけど、
実際そんなの一度もなくて、ずっと幻想だと思っていたんですけど(笑)
旅先での出会いってけっこうあるんだなー、とノートを見ながら思いました。
ひょっとしたら旅先で知り合った人と何十年もやり取りをしたりすることが
この先あるかもしれないし…ないかもしれないし、それはわからないけど。

私がだらだらとノートを読んでいる間に、ぱらぱらと他のお客さんがやってきました。
ユースに泊まるお客さんは人見知りする人もあまりいないので、
どこから来たかとか、どんな旅をしてきたかとか、いろんな話をさせてもらいました。
「旅が好き」っていう共通項があるから、垣根は低かったな。
ツーリングの好きな人と鉄道旅が好きな人が多い印象でしたが、
私が話すと「あっ鉄子だ!」って言われたもんです(笑)
みんなで写真撮ればよかったな、って今すごく後悔しています。(公開はしないけど)

あの時はブログとかHNとか全然教えてなかったから、
ほとんどのお客さんとはその場限りのおしゃべりになってしまったけど、
こういうところで連絡先まではいかずとも、アカウント教えたりしておけば
もっともっと交流続いたのかもなー。
(交換してくれた方とは今も交流続いてます。ありがとう!)

オーナーさんも元々は東京に住んでらしたことがあるとかで、
美馬牛にいるはずなのに妙にローカルな話題が出てきたりしておもしろかったです。
ユースの楽しみに初めて触れることができて、とても充実した時間を過ごせました。
ユースはリピーターが多い、というのもものすごくうなずけます。

☆ダイニングルーム

未来色スケッチ

翌朝の朝食はあたためたパンとコーヒー。
出発が早い人も多いのでのんびりと朝食を楽しむ、という雰囲気ではないけれど、
軽く食べておきたいという人ならじゅうぶんです。
あまり写真ばかり撮ってると「こいつ…」と思われそうだったので
写真を撮らなかったのですが、パンおいしかったですよ。


☆外観

未来色スケッチ

翌朝、あまりお天気はよくなかったのですが、かろうじて雨が上がっていたので
美瑛までお散歩に行ってきました。
そのお散歩風景は、また後日書くとして。

未来色スケッチ

駅から徒歩2分くらいという超絶好の立地もすばらしいのですが、
四季彩の丘や美馬牛小学校など、有名観光地が徒歩圏内なのも
リバティユースの大きなポイントだと思います。

実は美瑛周辺をまわる気満々でレンタサイクルを予約していたのですが、
雨がぱらつくお天気のため泣く泣くチャリンコは中止。
どうしようかなぁと思っていたら、同じ日に泊まっていたお客さんが四季彩の丘方面に
お散歩に行くというので、ちゃっかりついていくことに。
(この時はまだ知らなかったけど、お散歩から帰って談話室で話をしているうちに
大学の後輩と判明したのであった…世の中狭くて恐ろしい!w)

近くにコンビニや売店の類はなく、駅も無人駅なので、お客さんがはけてしまうと本当にさびしいです。
特に、夜になると駅周辺がものすごく暗くなってしまうので、
女性で列車利用で初めて泊まりに行くって人は、夕暮れまでに行ってしまったほうがいいかも。
旅ノートやお客さん、オーナーさんとの会話など、暇つぶしには事欠かないので、
次に利用することがあれば、早めにチェックインしたいなーと思いました。

☆翌朝の美馬牛駅

未来色スケッチ

朝なら蛾はいないはず…と思って待合室も見てきました。

未来色スケッチ

当たり前のことですが、夜とは全然雰囲気が違います…意外と中も広かった!

未来色スケッチ

昨晩は見ることのできなかった表側にも回ってみました。夏なのにほんのりクリスマス風…?
未来色スケッチ

未来色スケッチ

ホームから、リバティーユースをバックにぱしゃりと一枚。
この写真だと、駅からユースまでの近さがおわかりいただけるかと思います。
写真の右手前にうっすらと道らしきものがのびていますが、
暗闇だとこの先どちらに進めばいいかわからなくなります(笑)

未来色スケッチ

未来色スケッチ

ホーロー看板大好き。フォントもね。

未来色スケッチ

もう少しお天気がよければよかったのにな。でも雨が上がったおかげでお散歩できたんだけど。

未来色スケッチ

飛び出されてもわからん!と思ってしまった看板。。。

そういえば、北海道旅行も全然書けてないなぁ。そろそろ書かなくては。
時系列に追うとたぶんリアルタイムに一生追いつかない気がするので、
またポイントをかいつまんでご紹介しますね(´∀`)

【送料無料】 北海道 鉄道地図帳 レールウェイマップル / 梅原淳 【全集・双書】
¥840
楽天
日本鉄道旅行地図帳(1号) 北海道
¥680
楽天
ペタしてね