雨の日だけれどワンコの散歩はしなければならない・・・

 

そんなときは地下駐車場を散歩させるのが便利。結構みなさん散歩させています。

 

最近マンション内のワンコ友も増えてきて(ポンちゃん拾った当初は犬連れを見ると「この子見ませんでしたか?」と尋ねていたこともあり)朝晩の楽しいひととき。

 

地下駐車場にはいくつかガードマン休憩所があり、その中のひとつの前を通りかかったとき

 

 

でっかいワンコが!六斤より大きい。体重30キロはありそう。

 

何人かガードマンがいたので聞くと

 

・今日の昼に捕まえた

・人を見るとついてくる。

・吠えないし、尻尾もふるおとなしい犬

・肉をあげたけれど食べなかった。

 

「飼い主探しは?」と尋ねると微簿(中国版ツイッター)に情報&写真をUPしたものの、場所の表示がガードマンの故郷になってしまい、「どう表示を換えればいいか分からない」と。これじゃあ出しても意味がないのよね。

 

私もポンちゃんの事で飼い主探しのあてには心当たりがあるので、「そこに情報出してみます」と写真を撮らせてもらいました。

 

またこのマンションの住民グループチャットにも私は参加しているのでそこに出しますとと言うと、「出してもいいけれど、犬がここにいることは伏せてほしい。マンションの管理会社に見つかるとまずい。」と。

 

「?」と思いながらも了解。情報を出しました。

 

でもポンちゃんの時に住民のグループチャットに流してもなんの返信もなかったんだよなぁ、と何の期待もしていなかったのですが

 

 

「こんな書きこみ見たよ!」と返信が!

 

いなくなった日時、場所も近い!

 

 

「顔や身体の模様もそっくりだよ!早く連絡してあげて!」と。これはビンゴ。

 

飼い主に連絡し、私は急いでまたガードマンの休憩室へ。ちょうどガードマンの勤務交代時間だったようで結構たくさんの人に囲まれました^^;

 

「飼い主が見つかりました。」

 

「〇号棟?だったら違ったよ。」

 

「また別の人です。」と情報を見せると「そうだな・・・」という感じで。

 

その時、犬は夕方つながれた場所にはもうおらず。

 

「犬は?」

 

「奥に隠した。外から見えるとまずいから。」

 

「ああ、そうですか。飼い主と連絡ついたらまたここに来ますのでそのままにしておいてください。」

 

その後、飼い主と話し、すぐに来ると。

 

隣の別マンションに住んでいるとのことで、10分くらい後にマンションの門で落ち合うことに。

 

飼い主はパンクミュージシャンみたいな恰好をした若い女性。手には太い犬用リードを持っていました。

 

聞けばこのワンコ、逃走したのは今回が初めてではなく、私が見た飼い主からの尋ね犬情報は「前回逃走したときに書き込んだもの」という事が判明。なんでちゃんと管理しないんだ。

 

で、直接犬がつながれた部屋に行ってみたら、30分前にあんなにたくさんいたガードマンは一人もおらず、部屋は閉められ、電気も消されていました。

 

ワンコも見つからず。

 

なのでもう一度門まで戻って門衛のガードマンに話すと

 

「部屋に誰かいないのか?」

 

「いない。犬もいない。」

 

と言うと、事情を知っている別のガードマンに連絡し、彼も一緒に来ました。

 

行ったのはやはり空っぽのガードマン休憩部屋。

 

そこに来たガードマン、「あなたが飼い主という証明を見せなさい」と。

 

飼い主「特に証明になるものはない。」

 

ガードマン「なら渡せないね。」

 

飼い主「写真でいいですか?」とワンコの写真を見せる。

 

ガードマン「分かった。いいだろう。」

 

すると、するとですよ。

 

「何か気持ちを示してほしい。」と。

 

飼い主「どういう意味ですか?」

 

ガードマン「ちゃんと安全に捕まえておいたんだから。」

 

飼い主「いくらですか?」

 

ガードマン「300~500元(4,650~7,750円)ってとこかな。」

 

飼い主「今急いで出てきたので財布持ってないです。」

 

ああ~。そうか、あの噂は本当だったんだ。迷い犬を保護した先に飼い主から謝礼を渡す、というのは。ポンちゃんを拾ったとき、ワンコを飼っている人から「預かっているときかかったお金の領収書は取っておいた方がいい。飼い主が現れた時に請求できるし。普通は謝礼をくれるものだ。」と。尋ね犬の掲示にも「謝礼〇千元」のように明記されていることもあります。

 

しかし、預かった先から堂々と請求するんだなーとへぇと思って見ていると

 

ガードマン「早く払え」

 

飼い主「だから現金を持っていない。支付宝や微信(共に電子マネー)ならすぐに払える。」

 

ガードマン「俺はどちらも使ってない」

 

これで平行線。

 

どうなるものか見ていたら、奥から別のガードマンがワンコを連れてきました。よかった、「払うまで渡さない」とかじゃなくて。

 

飼い主はワンコに縄をつけながらも話を進めます。

 

そのうち、飼い主がガードマンの写真を撮り微信に送ったのをガードマンが見て「お前、何している!」

 

飼い主「心配している友人に『ワンコが見つかった。この人が拾ってくれた』と伝えるために撮った。」

 

ガードマン「撮るんじゃない。すぐに削除しろ!」

 

飼い主それに従いました。

 

でもこの慌てよう・・・多少ガードマンにも後ろめたさがあったんだよなぁと。

 

でもこの写真を撮ったことが転機になり、「もういい分かった」と。ガードマン仲間で支付宝を使っている人の番号を伝えるのでそこへ後日振り込みせよ、というようになりました。

 

こうして飼い主も帰れることになり、私も帰宅。

 

そうかぁ。ガードマンが見た目大事にワンコを保護していたのはこういう理由もあるんだ、と。


でもあの飼い主も今まで何度かワンコを逃がしていて幸運にも割とすぐに見つかっていて気が抜けていたんだと思います。おそらくこれまでもお金を請求されていなかったかも。でも中国人でワンコを飼っていてこの現状を知らないとは??ちょっとおかしい。もしかしてとぼけていた?だとしたらなかなかすごい演技派。

 

世の中、いい人だけがいるではないですし、迷い犬が連れ去られてそのまま他の人のペットになるならまだしも、虐待したり食べるケースもあります。ここにはあえてUPしませんが、中国のニュースに時々そんな話出ています。

 

願わくばこの飼い主が今回の一件で懲りて今後ワンコを逃がすことはしないで欲しいです。後でお礼のメッセージが来ましたが、その点伝えておきました。

 

なんかこの一件で疲れてしまい(あちこち奔走したのもあり)、昨夜21時には寝てしまった阿信でした。阿財出張中だったけれど、六斤がいい子に宿題を終わらせてくれてよかった。チャンチャン♪