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かねぇ???。」
源次郎は問い返す。
だったら、望月婦人の顔を見たかったと思ったからだ。
昨夜は、10階の心臓内科に入院していた筈だった。
その一端の責任が自分にもあるような気がしていたから、余計にだ。

「ええ、お元気そうでしたよ。
何より、お孫さんがはしゃぐようにされてて???。」
サキは、源次郎の気持に答えるように、そう言ってくる。


(つづく)



第2話 夢は屯(たむろ)する (その889)

「そ、そうでしたか???。」
源次郎は、そう聞いて少しはほっとする。

望月婦人が付き添っている孫、つburberry black label
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まりは千尋っていう女の子は、それなりに鋭い感性を持っている。
僅かな大人の気持の変化をも見逃さないほどの鋭さだ。
病気の影響で、ああして大人に囲まれての生活が長い所為かもしれないが、如何にも子供らしくない感性を持っている。

その千尋がはしゃいだと聞かされて、それで望月婦人の体調の戻りを実感したのだ。


「ここです???。」
源次郎が待合室のドアを開けて室内灯を点けた。
もちろん、誰もいなかった。

「やっぱり、殺風景よね。」
美由紀が第一印象をそう口にする。

「缶コーヒーでも買ってきます。」
源次郎は、ふたりを部屋の中へ入れておいてから、そう言って自分だけは再度廊下へと出る。
公衆電話の傍に自販機があったのを思い出していた。

その自販機まで行って、缶コーヒーを3本買う。
そして、また廊下を戻る。


「ねぇ、そうしたら?」
ドアの前まできたとき、中から美由紀の声がした。
それを聞いて、どうしてか源次郎の手が止まった。
ドアノブを握ったままでじっと固まるようになる。
それだけ、美