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（そ、そうか???、そんな風に思われてたんだ???。）
だからと言って、腹は立たなかった。
ある意味では、「そう思われても致し方ない」と思う気持もあったからだ。
最初から、このオヤジさんは源次郎にそっけなかった。
いや、はっきり言えば「毛嫌いをされている」と感じたものだった。
それでも、源次郎は、そのことを頑固な職人気質からきているものだと、言わば好意的に受け止めていたのだ。
で、救いは、夫婦であるおばちゃんが、それとなくいろいろと気を遣ってくれたことがあった。
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オヤジさんもきっとおばちゃんと同じ考えなのだろう。
ただ、父親としての威厳が邪魔をして、あるいは昔気質の性格が邪魔をして、おばちゃんのようには接することが出来ないのだ。
そう、捉えてしまっていた。
それが、そうではなかっただけのことである。
源次郎は、カウンター席に腰を落としたままで、唇を噛み締めていた。
ここからが正念場だ。
そう思う気持が強くなっていた。
（つづく）
第２話 夢は屯（たむろ）する （その1143）
「うちの美貴をどうするつもりなんだ？」
オヤジさんの追及は止まらない。いや、さらに鋭くなっている。
その証拠に、主語が無い。
「ど、どうするつもりって???。」
源次郎は守勢に回る。
「色と欲の２本立てか？」
「ええっ！ そ、そんな???。」
「だって、現実にはそうなってるんだろ？」
「現実？」
「ああ、そうだ。あの子が稼ぐ金と、ついでに身体もだ???。」
「そ、そんなぁ～???。」
「どうだ、グウの音も出まい？」
「そ、そんなつ