舌尖上的中国 第二季「時節(旬)」のまとめ
四季折々の旬の味。春に植え、秋に収穫し、夏に耕し、冬に蓄える。
中国の東北地方、黒龍江省の冬の味。魚を煮た鉄鍋にトウモロコシ粉で作ったパンを貼り付けて作る地方料理「鍋燉魚貼餅子」。
豆腐を外で凍らして作る凍豆腐。魚を煮る時に使うのはキレイな渓流の水。この水で煮込むとおいしい魚料理ができる。
雷笋(レイスン)という細いタケノコは春の味。生えてから10日すぎると食べれなくなる。キレイに皮を剥ぎ干すと、中国の市場でよく見るタケノコになります。
中国では竹を生活の糧にしている人は約15万人もいるとか。山に2、3本しか生えない「黄泥拱(ホァンニーゴン)」というタケノコ。見た目は日本のタケノコのよう。希少なタケノコなので、現地の人は自分で楽しむ。
ある農村。2000年前に書かれた歴史書の通りに農業を営む。旧暦の暦を基に種を植え、収穫し、生活をする。
その時々の旬の味を楽しむ、カラフルな九層のお餅のようなものは「九層皮」といい、自然なものから色付けをしためでたい食べ物。夏、秋に向けて豊作を願う。
春の風物詩、「香椿(シャンチュン)」。 木に生えてきた若芽を天ぷらにしたり、卵と一緒に炒めたり、豆腐とあえる。味のあるおじぃさんは春は「香椿を取って、食べてそん感じで過ごすのさ」と言う。
水の都、江南地方の夏の名物は螺蛳(タニシ)。江南人は新鮮なタニシを器用に食べる。まだ暗い中、キレイな河に行き、タニシを取り、朝から市場で売る。昼ごはんは家族がそろい、新鮮なタニシをおかずに食べる。
台湾の先住民と言われているタオ族。若い男たちは生活のために大量の飛び魚を捕獲する。
ただし、タオ族にとって飛び魚は敬う信仰の生き物。乱獲に戸惑う祖父、祖母。
伝統的な船で一日食べる量を取るだけ取る、現代の生活とどのように関わるか。若い世代は親の仕事を受け継ぐ
湖南地方一帯は米の産地。何ヶ月も雨が降らず、途方に暮れる家族。万策つきて、天命にまかせる。そんな時に雨が降る。
西遊記でおなじみのトルファン。この一帯はブドウの生産が有名。夏には大量のブドウが収穫される。
ウイグル名物スイーツ。ブドウをトロトロに煮てクルミを入れて固める「瑪仁糖(マーレンタン)」はおいしい。
ウイグルのご飯と言えば、「手抓飯(ショウジュアファン)」。
羊肉とジャガイモ、ニンジンなどをしっかり炒め、野菜と大量の米を入れ、最後に干したブドウをまぶす伝統料理。
秋の味覚。キンモクセイの花とライムを漬けこみ甘いソースを作る。レンコンに糯米を入れてキンモクセイのソースをかけた料理「桂花糯米藕」。栗と鶏、3年以上の老鴨を使った料理など、秋の味は豊富。
今回一番食べたいなと思った料理「蝦子小刀面」。エビの産卵期、たまごをたっぷりとり、蒸し、あぶり、ねかせて作るエビのたまご。シンプルな麺にのせれば、安徽省蕪湖市の名物麺の出来上がり。お店は安徽省蕪湖市の老舗「蕪湖耿福興」。
山には、自然にはいろいろな旬の食べ物がある。山を歩き、キノコを採り、自然の味を楽しむ。
一年を通して、その時、その場所、自然の中から生まれる旬の食べ物を食べることは、本当の幸せ。
そして、一年の終わりには春節があり、家族が集い、また一年がスタートする。
そんな中国人の心を捉えた季節のドキュメンタリーでした。
いろいろ辛い事、苦しい事、楽しい事、うれしい事あるが、おいしいモノを食べましょう!
自然は私たちにいろいろな「おいしさ」を与えてくれます。