電脳、故郷へ帰る | らおぱんと呼ばれて

電脳、故郷へ帰る

一昨日は夜から大雨になりました。


明けて、昨日も朝から雨が降り続き、、


昼近くになって、おもむろに憂鬱な電話を、かけることになります。


〝李さんかい?先日、お宅で電脳を購入した者だが、、ほら、夜中遅くまで、英語の系統(O.S)をインストールした、、〝


〝あらっ、らおぱんなの?、、にいはお~、、〝


電話した相手は、先日電脳を購入した 、店のおばさんです。


頭の回転が最速のCPU並に早い人は、記事タイトルでお気づきかと思います。


日本初の総天然色映画みたいなタイトルですけど、早い話が電脳を返品修理することになりました。


どこが悪いのかと訊く、おばさんに話したことは、、


〝買った翌日から、時々電源が落ちはじめ、、もうウィンドウズも、立ち上がらなくなってしまった、、〝


それを聞いて、おばさんがすかさず、返してきた言葉が、、


〝電源に問題が、、あるのね、、〝


交換になっても、安く上がるユニットに思考が飛ぶようですね、、これは経営者の本能でしょう。


わたしはCPUか、、主機板(マザーボード)周りの問題だろう、、と、念を押すように言いました。


とにかく悪いところは交換するから、、申し訳ないけど、時間があったら持ってきてくれる?ということです。


雨の降り具合を見て、持って行く、、と伝え、電話を終えました。


厄介なことに、外は雨なんですよね、、


午後になって、小降りにはなりましたが、、


そこで使いたくは無かったんですが、この大袋を出しました。


らおぱんと呼ばれて-電脳返品


まるで出稼ぎ工員の荷物みたい、、。バケツと、巻かれたゴザもあれば完璧です。


これ持って、工場の門をたたけば、今では引き手あまたでしょう。


この出稼ぎ荷物のような袋を抱え、ショッピングモール内の視線を浴びながら、先日の店へたどり着きました。


おばさんは満面に笑みを浮かべて、迎えてくれます。やり手ですね、、


ちょうど、ほかの電脳を組み立ててる最中なので、ちょっと待っててくれと言われましたから、、


出稼ぎ荷物を置いて、ぶらっと歩いてくることにしました。


場所を見つけてお茶を飲み、小一時間経ってから戻ってみると、、


おばさん、今度はやたらうれしそうに迎えてくれました。


〝ちょっと、これ見てくださいよ、、〝


見ると出稼ぎ荷物、、じゃ無くて、持ってきた電脳につなげられた、液晶ディスプレイ上でOSが動いています。


おばさんは続けて言いました、


〝原因は系統(OS)の安装(インストール)が悪かったのよ、、やり直しますから、、。系統のディスク持ってきました?〝


念のため、ウインドウズからドライバ、、一通りディスクは持ってきています。


おばさんのはしゃぎぶりを見ると、電源を入れた時点で、状態の深刻さはわかったのでしょう、、


それが、OSの再インストール程度で直るとしたら、、そりゃ笑いが止まりません。


そのとき、電脳を介して動いているOSが何かというと、、


電脳に挿されている、USBメモリーに入っているようです。


つまり、おばさんが言うのは、本体HDDに入ってるOSでは起動できないが、USBメモリーから起動させたら、電脳は安定して動いている。


だから、先日のOSインストールに問題があったのだ、、ということのようです。


これはちょっと、、疑問を覚えましたね、、


本体のドライブをガラ回しして、OSを動かすのと、、USBメモリーに入る程度のOS動かすんじゃあ、、CPUにかかる負担って違うんじゃないでしょうか、、


また、前日に診断プログラムが入った、起動CDでブートさせ、ハードウェアを調べてる最中にも、落ちちゃうんですよね。電源が、、


まあ、とりあえず再インストさせてみますか、、たぶんCDドライブ回しているうちに、また落ちるでしょう。


そう考えて、再度OSのインストールが始まりました。


らおぱんと呼ばれて-電脳返品2


この日は、なかなか骨のあるやつがいましたね、、


英語のインストメッセージもわかるようです。

らおぱんと呼ばれて-電脳返品3


どこと無く、松本零児の漫画に出てきそうなキャラ。ハーロックとかじゃ無くて、男おいどんの方ですけど、、


なんとなく気が抜けるからいいです。こういう人がいると、、


もっともOSが原因ってのは、こいつの見解なんでしょうけど。


さて、インストが進んでいくうちに、、


落ちましたね、、やっぱり、、。


声にもならない、うめき声を誰かが発し、店の一角は白い空気に包まれました。


電脳のケースが開けられ、CPUに手が伸ばされます、、最初っからそうすりゃいいんだよって、思いながら見ていたんですが、次の瞬間、、


男おいどんみたいなお兄さんが、壮絶な悲鳴を上げました。


〝あ、熱い、、すごい熱さだ、、なんなんだこりゃ、、〝


そりゃそうでしょう、、熱暴走したCPUの放熱装置に触ったんですから、、


それを見ていたおばさんは無言で立ち上がると、棚から小さな紙の箱を出して、渡しました。


らおぱんと呼ばれて-電脳返品4


結局CPUの、、冷却装置部分の取替えですね。


OSの方は、、良いも悪いも無いです。


再インスト途中ですから、ちゃんとインストールしないと話になりません。


で、また暇な時間を過ごすことになりました。

らおぱんと呼ばれて-電脳返品5


店内の電脳で、自分のブログを見たり、、


斜め向かいの店で、こんなの流してましたね、、。


らおぱんと呼ばれて-電脳返品6


DVDでしょうか、、欲しいな、、コレ。


そうしている内に、OSのインストールも無事終わり、、


平謝りのおばさんに見送られながら、再び出稼ぎ荷物を抱えて、帰路に就きました。