香港 97
今日は香港が中国に返還された日ですね。
12年前の97年7月1日、時計の針が午前零時を過ぎるときを自分はどこで過すべきか、ずいぶん考えました。
初めて香港に来た87年から10年が経っていましたので、できるだけ思い出深い場所で、香港が中国へ変わる瞬間を感じ取ろうと思いました。
面白い話をしますと、本来当日のホテル代は各社もの凄い値段をつけていました。お客さんに頼まれてホテルを予約しようとしたところ、信じられないような値段を言うので、皆予定を変更したものです。
ところが数日前になって、ホテル側からセールスの電話が来ました。全然予約が入らないらしく、値段を普段のレートに戻し、ディスカウントもすると言うことです。
世界的な大イベントになり各国から見物客が押し寄せるとでも勘違いしていたようですね、、。歴史的なイベントであることには間違いないのですが、、。
しかし、私にとってはやはり特別な日でした。英国大使館へ労働ビサの申請をし、働き始めた香港が英国領から中国へ返還される日。はたして歴史が変わるその瞬間を、どこに自分の身を置くべきなのか、、。
当日の夜、11時を過ぎた頃に私の足はテンパルストリート、廟街へ向かっていました。その日は台風が近づいていましたが、返還の式典は進んでいるようです、。
廟街は私が香港へ来てから最初に訪れた観光地です。
以降、頻繁に出没するようになり、日曜日の夜などはニューワールドの地下にあった、大関という日本食屋で食事したあと、歩いて廟街までよく行きました。
やはり観光客の多いところをブラブラすると孤独感が払拭できたのでしょう。肩がぶつかり合うような雑踏に入り込むと気持ちが安らぎました。
そんなことを思い出すとやはり懐かしい場所で、日付の変わる瞬間を見届けたいと考えたのです。
以前の記事
で書いたように、その頃はデジカメQV-10を使っていました。そのときの廟街の様子を数枚撮ってあったので、この記事に貼り付けます。
QV-10はフラッシュが無いのですが、暗いところでも結構撮れました。
台風の影響で雨が時々ふりましたので、お店は割りと早仕舞いでしたね。
これは返還式典の中継を観るためにテレビのある店頭に群がる人々。
さて、あれから12年の歳月が流れ、相変わらず私もこちらに居ます。
なんか進歩が無いようですが、これから先どうなるかは神のみぞ知る、、と言ったところですか、、。
ところでこの記事と同名の雑誌に関した内容だと思った方、大変恐縮ですが残念でした。
アレってもう無いですよね?同じような雑誌はあるのでしょうけど。