デジカメ遍歴 幻の2号機
前回の記事
でご紹介したQV-10は99年の前半ごろまで使っていました。
その頃になると、殆どのやり取りがメールになっていましたので、簡単な画像による確認にはずいぶんと活躍してくれたものです。
ちなみに中国でインターネットを申請したのが97年です。
それまではどうしてたかって言うと、、実は国際電話でダイヤルアップしてました、、。
しかしながら、あの画質で満足できたかと言えば、とてもじゃないけど、、となります。
実際、後続機種の購入も考えましたが、ちょうど97年ごろに香港人に頼まれて、機種名は忘れましたが、帰国時に同じQVシリーズの新型を買いました。
で、ちょっと使ってみたのですが、画質的には多少きれいに写るように感じられた程度です。
後になって、それを使った香港人からバッテリーがものすごい勢いで消耗するので、とても旅行に持っていく気にならないと聞かされました。
QV-10も似たようなものでしたが、私は主に仕事で使うため、普段はACアダブタによる外部DC電源で使用していたのです。
そんな状況から、デジカメに画質は期待できないと考え、こんなものも購入しました。
私は写真に関して、それが趣味でもマニアでも無いのですが、今にして思えば何でこんなもの買ったのか首を傾げます。
単に普通の写真程度の画質を求めるなら、いわゆるバカなんとかと呼ばれるカメラは当然持っていました。
ただし、用途はあくまで仕事に使いたいので、自社で製造している製品を接写できれいに撮りたかったんです。
そして、それをネットという媒体に広く解き放つ、、そんな野望を密かに抱いておりました、、、。
ところがそんな遠大な野望も購入してから挫折を噛み締めるまで、大して時間は掛かりませんでした。
とにかく、使い方がわからない、、。
先ずレンズの外し方がわかるまで一苦労でした。接写用のレンズからフィルター等一式買い揃えたときに、子供用の写真入門書(出来ればマンガの)みたいなのを買えばよかったと思ったほどです。
一応、オートフォーカスなので、シャッターを押せばとりあえず写真は写せることがわかりました。しかし、これで写した写真をどうやって、PCに取り込むつもりだったのかは未だに謎です。
大体そんなに解像度の高いスキャナー持ってませんでしたから、、。
結局、このカメラが活躍したのは、借りてる部屋の壁に水が染み出してきたので、大家に見せるため写真に写したのと、役所から工場の看板を含めた写真の提示を求められたのでそれを写した、、この2回ぐらいですかね?。
値段と活躍する機会の無さでは戦艦大和並みですが、以降これ一式入ったアルミのカメラケースは私のベッドの下で牢名主のように横たわり続けています。
今回この写真を撮るために、4年ぶりにケースから出ていただきました、、。
んで、話をデジカメに戻します。
99年後半にめでたくQV-10がその生涯を全とういたしました。
といっても電池収納部の蓋を止める部分が折れて、電池を固定できなくなっただけです。外部電源を使う分には続投可能なのですが、いい加減、デジカメも技術の進歩があるだろうと次の帰国時に新機種を物色することにしました。
で、2号機として購入したのがコレ↓
QV-7000とかいうやつです。
実は3号機を購入するときに、人にあげちゃったんですよね、、そんなわけで今は手元にありませんので、ネットで拾った画像です。
10から7000に一気に飛躍するわけですが、性能もそれなりで10とは比較にならないものがあります。
デザインもなんとなくザクからガンダムのような連邦軍系になりましたね。
気になる画質なんですが、画素数で言うと100万相当じゃないでしょうか?良くわからないのでいい加減に言ってるのですが、風景を撮るとこんな感じです。
場所は出張で行ったアムステルダムです。
訪れるのは2回目なのですが、このときは大変でした、、スリに遭ってしまって、警察の車でホテルに送ってもらったりと、、。
そんなことはどうでもいいのですが、なぜこの写真を選んだかと言うと、このカメラにはズーム機能がありまして、同じ場所でズームで撮影した写真もありました。
上の写真の中央にある跳ね橋をズームして撮ったのですが、、、
これ以降ズームによる撮影はしなかったと記憶しています。
要するに今のデジカメで言うデジタルズームだけなんでしょう、画像を構成する点を拡大するだけなのでこういう画質になるのだと思います。
そんなわけで、とりあえずQV-10の頃から比べるとはるかに写真らしい画像が取れるようになりましたので、海外出張にも積極的に持っていくようになりました。
最もバッテリーの消耗は相変わらず激しく、一回の出張に1ダースぐらい、アルカリ電池を持って行ったのを憶えています。
ちなみにQV-10もそうですが、単三電池を4本使いました。
またQV-10と違い、フラッシュもついています。
これは、、フランスのガイドブックが見えますが、食べてるものはイタリアンですね、、多分散歩のついでに路上の屋台で食事したんでしょう。
それと最初は何の意味があるのか良くわからなかったのですが、何秒間か動画が撮れるんですよね、、。
音声を取り込むことが出来ないので無声映画になるのですが、この機能はGIFアニメを作るのに活用しました。
2000年の旧正月には、爆竹が炸裂する様子を動画に撮り、GIFファイルを作ってメールに貼り付けています、、。
(500KBしかアップできないそうなので、縮小しました。オリジナルは700KBくらいのサイズです)
この機種の発売は98年のようですが、小売価格はやはり驚きの8万8千円だそうです。
私は99年にその1/3ぐらいで買ったと思いますが、すでに高画質、巨画素、巨容量のデジカメ時代がそこまで迫っていました。
そんなわけで、この2号機は使用が最も短期間で終わり、3号機の購入と同時に人に譲ってしまったため、今となっては幻の2号機となるのです。