(ビジネス知識)「わかりやすいプレゼンテーション」をおこなう方法を、ざっくり説明したいの巻 | ちょっとの努力(仮)

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もしビジネスパーソンや学生さんのあなたが、後輩からこう質問されたらどう答えますか。


「先輩、オレ今度、プレゼンすることになったんですよ、なにかアドバイスいただけませんか。」

「えーっと、最初はあまり豪華にいかずに、300円ぐらいでいいと思うよ。315円のガンプラとか。」

「・・・。(一応感心したふり)」


あのー、「プレゼン」とは「プレゼント」のことではなく、「プレゼンテーション」のことですし。ムリヤリなボケをいれるなら、アドバイスしないほうがいいと思いますが


『・・・今回もムリヤリなボケを入れた人、説明をお願いします。』


今回は、わかりやすいプレゼンテーション(以下、プレゼン)をおこなう方法を

説明します。


結論からざっくりいうと、プレゼンテーションをわかりやすくするためには、


①「話のキモを冒頭にもってくる

②「突っ込み質問を設定する

③「絵が描ける説明をする


の3点が重要です。


以下、具体的に説明しましょう。


ここに、架空の電気メーカー、タイタン社(仮名)があると仮定します。


タイタン社は、来年度から太陽光発電事業に参入することになりました。


そしてCEOであるティアンムさん(仮名)が、「ソーラ・システムプロジェクト(仮)」と名づけられたその事業の、マスコミ向け説明会でプレゼンを担当することになりました。


ティアンムさんはまず資料の構成から考えました。


「太陽光発電」については、プレゼンを聞く人たちもある程度わかっています。


また同業他社でもすでに太陽光発電に参入している企業がいくつもあります。


つまりタイタン社のシステムが「他社とどう違うのか」ということを説明するのが、話のキモ(中心テーマ)になります。


そこで、タイタン社が世界初で取り入れる発電技術に関する説明を資料の冒頭にもってくることにしました。


次にティアンムさんが考えたのは、「マスコミからの想定質問」です。


マスコミの人間ならば、おそらく、「同業他社がすでに参入しているのに、あとから参入して勝てる可能性があるのか。」や「世界初の発電技術があっても、そのシステムは高くて売れないのではないか。」という質問がくると想定しました。


そこで、他社のシステムとの比較表を参考資料として添付(てんぷ)し、他社に比べてタイタン社のシステムのほうが費用対効果(ひようたいこうか)が

高いことをデータで示すことにしました。


そして資料が完成したあとにティアンムさんが考えたのが、プレゼン中の口頭での説明です。


技術やデータの説明ばかりだと、聞き手がイメージをしにくいです。


そこでところどころに、「これを野球でたとえると・・」や「これをサッカーでたとえると・・・」などと、聞き手が頭に絵を描いてイメージできるような具体例を入れることにしました。


こうすることで、聞き手のプレゼンへの集中力低下も防ぐことができます。


これら3つを取り入れたおかげで、ティアンムさんはマスコミ関係者から、「わかりやすい」と言われるプレゼンをおこなうことができました。


今回はCEOの人がプレゼンする、という例を挙(あ)げましたが、現実の企業でも会長・社長・取締役など、企業トップにいる人ほどプレゼンの機会も多く、またそれらのプレゼンは重要度が高いと思います。


(個人的感想ですが、日本の企業トップに比べて、米アップル社のスティーブ・ジョブズCEOなど、欧米の有名企業のトップには、プレゼンがうまい人が多いと思います。)


また、今回紹介した方法は、(とくにビジネス系の)ブログを書く場合にも応用できると思います。


ブログの読み手は、最初の数行を読んで「わかりにくい」「読みづらい」と思えば、以下は流して読むか、読むのをやめてしまいます。


最後まで読んでもらうには、最初の方に話の中心をもってきて、突っ込みの質問を想定し、絵が描ける内容にすることが必要ではないでしょうか。


ちなみに、「機動戦士ガンダム」に登場したティアンム中将は、ソロモン攻略戦ではソーラ・システムの展開作業を指揮し、ソロモンに対して大ダメージを与える事に成功しましたが、ビグ・ザムの大型メガ粒子砲で乗艦タイタンごと撃破され、名誉の戦死を遂げました。


 

 

 

 


(参考:池上彰/著,『〈わかりやすさ〉の勉強法』,講談社,2010)

紹介記事へのリンク↓

http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10885661209.html


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