あんまり興味の無かった今年の日本シリーズ。


いやはや、久々にテレビを見ながら手に汗握る展開で、面白い試合でした。



今年就任した西村監督が掲げたスローガンは「和」です。


去年のロッテは最悪でした。
フロントも監督も選手もファンもバラバラで、ファンからも罵倒を浴びせさされ、キャプテンに任命された西岡が、ヒーローインタビューの時にファンに「ちゃんと応援してくれ!」と怒りを露にした事をよく覚えています。

過剰なまでの勝利の飢えをキャッチコピーにする事が多い球団が多い中「和」というキャッチフレーズは新しかったですね。
それだけ、組織の和の重要性を痛感していたんだと思います。


下記文章は、検索して出てきた方の引用。


「和を持って尊しとなす」という言葉があります。
古来より日本人が大事にしてきた和の精神への回帰。「洋」から「和」へ。
このスローガンからはチームの再建を任された西村監督の決意が読み取れますし、またチーム内で今年起こるであろうパラダイムシフトを予感させます。

もちろん「和」が大事だからと言って仲良しクラブになってはいけません。
あくまでも勝負の世界ですから、戦う姿勢が必要です。それこそ山本終身名誉監督の口癖「気迫」を前面に出していってほしいです。




正に、ロッテにパラダイムシフトが起こりました。




もの凄く秀でた、選手が居た訳でも無い。
どの選手の勝利コメントを見ても「決めてやろうと思った」とか「改心の当たりでした」等の話も無く、「なんとか繋ごうと思った」等の「和」を大事にしたコメントが多かったのも印象的でした。
この「なんとか繋ごうと思った」という言葉こそ、僕が前に言っていた「粘り」であります。



もしかすると清原や松坂等の特別なヒーローでは無く”和に徹する事が出来る人材”こそが、今の時代、本当のヒーローなのかもしれませんね。



「史上最大の下克上」。
今の時代を象徴した日本一だと感じました。


そして落合監督のコメントも印象的。

落合博満監督は「誰も責めるつもりはない。よくこの1年戦った」と選手をたたえ、「勝敗は誰のせいでもない。監督の責任」と、敗戦の責任を背負い込んだ。千葉ロッテについては、「強さを感じさせなかったこと。それが相手の強さなのかな。表面に出る強さと、強さを感じさせない強さは別物だなと」と、独特の言い回しで表現した。