父ちゃん

外は凄い風、雨。



季節外れの台風。



オレには悲しみの雨であり、悲しみの嵐だ。
かんかん照りの天気より、こんな天気の方が少し気分が落ち着く。









オレの父ちゃんが死にました。





今朝、出張先で。





心臓発作だったようです。




父ちゃんとは子供の頃に両親の離婚で離ればなれになってしまい、あまり遊んでもらったとかの思い出がありません。


青年になる頃まで、数年に一回会うか会わないか。
そんな程度だと思います。


母は親父を憎んでいたし、僕らも子供の頃にいなくなった親父を、苦労している母ちゃんを見て「あんなの親父じゃねー」って、会う事すら避けていたのだと思います。


しかし、僕もこの年になって、両親が離婚した意味や理由などがわかり「色んな話をしたい」と親父に連絡をし、親父の東京出張の際に酒を飲むようになった。


それはそれは、色んな話をしました。
母ちゃんと父ちゃんが出会った話。
なんでウマくいかなくなったのか？

なんで会社失敗したのか？


あ、、、、親父も会社を若い事経営してました。
ま、、、失敗しちゃったんですけどね。

だから、現状うまくいってる会社を見て「オレの出来なかった事をやってくれてて嬉しい」と泣きながら言ってくれた。



会社にも来た事があります。
ウチの社員が親父に挨拶してくれて、とても嬉しそうだった。



バーで飲んだ時、、、、
弟が「親父」って呼んだ時、本当に嬉しそうで、泣いてたよね。




これから、やっと、、、、、、、、





親子として、温泉でも行ったり、、、、
もっと色んな話をしたいと思っていたのに。。。





父ちゃん。

もっと一緒に遊びたかったよ。
ゴルフ一回でも一緒に行きたかったよ。
ギター教えてほしかったよ。
温泉でも行きたかったよ。


3日程前、携帯に電話くれたよね。
出れなくてごめんね。バタバタしてたんだ。



何だったのかな？









ごめんね。
オレ、何もしてあげられなかったよ。





明日、行くから待っててね。