ナイトクローラー(原題名:Nightcrawler '15年8月MOVIX京都) | Que amor con amor se paga

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映画・本などのネタバレメインのブログです
日常で気になったコトや動画も載せてます。

前回出演作
『複製された男』は全国の不倫男を地の底に落とし、
関西の映画館で僅か2日にしてパンフ完売現状をおこした


ジェイク・ギレンホール


今回の映画の主役に、かなり意気込みあるらしいっすよ。



フツーにしてるとなんて事はない(写真参照)、そこらを歩いているイケメンのオニイサンなんすが。



今回は

役作りの為に9kg激ヤセしてる為、とんでもなくブッキーです(アングルによったら
ミイラか、ガイコツみたいじゃん・・・)


自分自身、最近無理目の仕事+そんな時間+曜日にという所にレッスンが(激怒)という
ダブルパンチな状態なので


ハッピーエンドのフツーの邦画とか連れて行かれた日にはテロか何か起こしそうなぐらい
心の中が・・・荒れてます(涙)


ので、とんでもなく荒れてるこの映画観に行ってきました。

予告編こちら、あらすじいってみる。




ルー・ブルーム(ジェイク・ジレンホール)は、定職にもつかず軽犯罪で糊口を凌いでいた。

今日も、工事現場でフェンスの金網を盗み、スクラップ屋に売ろうとしてた所、警備員(マイケル・パパジョン)にみつかり、
警備員を遅い、時計と金網を盗む。


その帰り道、ルーは自動車事故の現場を撮影するカメラマンをみて、
事故や事件の映像が高く売れる事を知る。


ルーは、盗んだロードバイクを売りカメラと警察無線受信機を手に入れ、車強盗の襲撃後の現場を撮影。
地方局に映像を売り込んだ。


普通は躊躇するような距離まで被写体に接近し撮った映像が、
深夜ニュース番組のディレクター・ニナ(レネ・ルッソ)の目に留まる。


彼女が『白人が被害者で、裕福な住宅街での事件を番組は欲している』とルーに言ってしまった事から、
ルーの歪んだ人格が目覚めてしまう。


その日から、ルーは、事件現場に一番先にたどりつき、一番凄い映像を撮れば評価され、
金になるという事を覚え、ゴキブリの様に夜の街を這い蹲り、手段を選ばず特ダネを
とるようになるのだが・・・


以下ネタバレです。


『フォーンブース』と同じ系列の


ゲス男映画ですqqqqqq


え?何?最近ゲス男映画凝ってるかって?

巷ですんげぇ評価が高い映画が『ゲス男映画』だっただけの話なワケですよ。

クリスチャン・ベールの
『アメリカン・サイコ』もそうだけど

演じる俳優が本音の所ゲスではなく、
演じるにあたり、ヘロヘロに疲れて、休養期間を
設けなくてはいけなくなるほど入れ込む役がこの手の作品って所が面白いのであり(ドS)


この後ルーは
『フォーンブース』でコリン・ファレルが演じたエセ・パブリシストみたいな
感じになってきます。


も~マジメに仕事してる人間なんだと思ってるんでしょうねぇ


お金も家もない若者リック(リズ・アーメット)をタダ同然でコキ使うアシストとして雇うのです。

この辺りから、どんどん金回りよくなってきたルーは調子ブっこいて、今までトヨタのオンボロ中古の
車しか乗れなかったのに、真っ赤なダッジチャージャーなんか乗り出したりします。

トム・クルーズが
『アウトロー』で乗ってる車が、
赤のダッジ・チャージャーなんですね。

トム・クルーズのつもりなんでしょか。


稼いでもゲスはゲスなので、『稼ぎ方』も人道的でなくなります。


売れる映像とるために、手段を選ばなくなるのです。


売り込む映像や写真をいいアングルで撮る為に、
事件現場に到着したら、犠牲者引きずって移動させてから
撮影ってのも、当たり前(おい)


事件現場に警察よりも早く着いた時には、勝手に家の中に入り(不法侵入)
犠牲者を撮影したりと、やりたい放題。


モラル全然ない。


まぁこの男、モラルも良心の呵責もねぇなぁ、てのはフツーの人が、映画の冒頭で気づく(涙)

映画の最初のほう、ルーが、金網盗んで質屋の店長(ジョニー・コーン)に売った後、
金網盗んだスクラップ屋の現場監督に対して、就職したいからお願いしますってシラ~っとした
作笑いで言うのだから、どんだけ性格おかしいんだよって思うわけなのよ。

スクラップ屋の現場監督(マルコ・ロドリゲス)もサイコパスを雇うほどアホではないので
『泥棒さん雇わないよ』とこの時ルーに言うんですが。


この辺りまでは『そこまでして一番に自分がいい記事撮りたいか?認められたい症候群は
いい加減引っ込めて、世間のモラルは守ったほうがいいぞ』という逸脱した行動を映画の中で
みせるルーなのだけど


ここからは、もうキョーフの領域(滝汗)

目的のために手段選ばないヤツってお前らの周りにいねぇか?



そういうヤツが一番怖いという事を映画の中でみせつける。


ルーもここまで有名になるとライバルってヤツが出てきて、
こいつが、ルーに共同でビジネスやらない?って持ちかけてくる。


が、ライバルの申し入れをルーが断った為に、ライバルのパパラッチ・ジョー(ビル・パクストン)は
他の同業者と組むわけだ。別にお前じゃなくていいし、みたいな。


そこでプライドチキンなルーは逆上し、ジョーの
バンに細工をして、事故らせ


事故現場スクープ

その時のルー演じるギレンホールの目が蝋人形みたいで怖ええええええワケなのよ。


ついに、ルーはニナと○するわ、映像単価をあげろと賃上げ交渉をするわ、
外道まっしぐら突き進む。


そこまで強気でいられるのは、ルーが、
警察が追っている凶悪犯の所在を知りながらも、それを警察には提供せずに、敢えて犯人を泳がせて
スクープだけ頂戴しようとしているからだった。


が、今までコキ使われてきた鬱憤が溜まっていたのと

映像単価を上げた事を知ったルーのアシスタント・リックは、ルーに、金を山分けしないなら自分が警察に犯人を
通報すると言い出す。


今まで散々リックを『タダでコキ使っていた』ルーは、金を山分けする事に同意し、
レストランで犯人グループたちが食事をとっている姿を別アングルから撮影するよう彼に指示。


警察がレストランに到着、銃撃戦が始まる。2人組の犯人のうち1人は殺されたが、
もう1人はクルマで逃亡。

ルーは、犯人を追うが、犯人の車は横転し事故を起こした。

車が横転し、犯人は死んだと思い、ルーはリックに撮影を命じたのだけど



犯人生きててリックを射殺(仰天)、さらに警官に犯人撃たれて死亡(ナニソレ)


真相を知るのはルーのみ


ニナな特ダネが取れたことで、番組のトップを差し替えると喜び、ルーは
刑事の取調べに対し


犯人が追ってきただけだから


と、しゃーしゃーとウソをつく。


それで、儲けたカネで車を二台購入しインターン(またの名を新たな犠牲者)を2名雇い、
自分の報道ビジネスを作り上げた


・・・という所で映画は終わります。



とにかく劇中のルーが、ブキミ杉る(涙)

異常になっげー事故ってる自己PRがキモ杉る


他人の相槌とか、リアクション遮ってまでマシンガンみたいに
喋り散らかすヤツいるだろ



あれみると、この映画のルーを思い出さずにいられん。


そういう人たちが、同類と固まってる間は、とりあえず『友達ナシ』という事態には
ならないだろうと思うけど

全然話のあわない人たちの所に、その手の人が、一人だけ、ながーい間放り込まれたら、
この映画の主人公みたいにならないかどうか心配するよ。


この映画の主人公、友達ナシ、恋人なし(当然)

鏡の前で夜中に吼えてる(あぶねぇなぁ~)

目的のためなら、他人も利用する、他人に喋りかけてるハズなのに、
傍らで聞いてると、独り言っぽい内容がコワ過ぎる(涙)


こんなおっかねぇ映画作ったのは

『ボーンレガシー』のダン・ギルロイ


今回が初監督作

オヤジはピュリッツアー賞作家のフランク・ギルロイ

お兄さんだっけ、は
『ジェイソン・ボーンシリーズ』を手がけたトニー・ギルロイ


家族揃ってハードボイルド路線の脚本家一家。


でもって、この人の脚本する映画にレネ・ルッソが必ず出てくるのは


奥さんだから


・・・というのもあるんだろうなぁ

奥さんそんなに好きなんだろうか???


何はともあれ

監督の手腕、主演のギレンホールの外道っぷりが見どころの映画でした。