薬を処方しない精神科医 | 選択理論マニアのためのトリセツ

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心理カウンセラー渡辺奈都子が選択理論に関するマニアックな気付きを書いているブログです。

こんばんは。
選択理論マニアの会 代表のnatsukoです。


過日書いた【食べ物と精神症状】の記事 に関して、
個人的に興味を持って下さった方々から
メッセージをたくさんいただきました。ありがとうございます。


リアリティセラピーの講座のテキストに
食べ物と精神衛生が取り扱われているのは、

グラッサー博士がいわゆる【精神病】という概念を持っていらっしゃらないことと
更には、メンタルヘルス(心の健康)に関する信念 が理論の土台にあるためです。



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選択理論心理学の提唱者である
ウイリアム・グラッサー博士先生は、

1965年に「Reality Therapy」(邦題:現実療法)」という本を書かれ
以来、アメリカで心理学やカウンセリングを学ぶ
大学や大学院の教科書に名前が載るようになった 方ですが、

本来の肩書き(?)は、精神科医です。
(心理学者や教育学者ではないんです…ブンブン


それも、自ら
これまで、クライアントの心理的問題からくる症状が
どんなに重症でも
、薬を処方したことは一度もない

とおっしゃる精神科医です。


ブタ 「そのことで他の医師たちや製薬業界からバッシングを受けませんでしたか?」

前回の来日講演のときだったと思いますが、
そんな質問された方がありました。

すると、グラッサー先生は、

先生「20年前、私が講演した時代は・・・」

と、これまでのご苦労を話して下さいました。

当時は、博士の講演会で、その内容に腹を立ててむかっ
強い批判をする人たちや怒
途中で席を立って出て行く人たち欽ちゃん走りが多かったこと。

そして、そのほとんどが、精神科医だったこと・・・ザンネン…。
(もちろん製薬会社の関係者も…)


はっきりは、おっしゃいませんでしたが、
グラッサー博士が、その信念を曲げずに取り組まれて来たことが
どんなに大変だったかは、想像するに難くありませんでした。



そして、そんなグラッサー先生を支えてこられた
奥様のカーリーン先生が隣から、

sei「でも、現在、彼の考えるメンタルヘルスについてお話すると、
会場からは拍手が起こります。
彼の言うことは、いつでも20年先を行っているのよ…ウインク

パチパチパチパチパチパチ


日本でも、精神科医領域についての疑問は数知れず・・・
でも、その20年にまだ追いついていないよね・・・




そして、月日は流れ・・・

2004年、グラッサー博士が80歳を前にして
やっと書くことが出来た本↓

警告!あなたの精神の健康を損なうおそれがありますので精神科には注意しましょう
¥2,520
Amazon.co.jp

原題は Warning
Psychiatry Can Be Hazardous To Your Mental Health
(グラッサー博士ご自身としては、このサブタイトルはまだ控え目に書いたんだそうです汗


精神科医が、「精神科に注意しましょう!」なんて
こんなにショッキングなタイトルは、
そりゃぁ、博士40歳では書けなかった内容だわ・・・

(中味もホントにショッキングなガーン長い長い序章から始まります…)


この本には
あなたや家族の誰かが精神病名をつけられようとも、自分のため、また、助けを必要とする家族のために出来ることは沢山ある
というメッセージが込められていますぎゅっ



選択理論を学んでいる方で、これをまだお読みでない方は
ぜひぜひご一読ください。


精神病という概念を持たない精神科医
グラッサー博士の思いの集大成です。


ペタしてね



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