永平寺と奈良の旅 | チキチキ☆トレイン

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チキチキ列車に乗りながら
行こうよ愛の終着点

今年も最後の月に入ってしまい
10月頭に永平寺へ旅に出かけてから
既に2ヶ月以上経ってしまいました…;;;

何故永平寺?って
まぁ。。なんというか。。こんな柄な私ですが、
神聖な場所で心静かに自分を見つめてみたくって

んなこと普段家でもできるのだろうけど、
(あまりしないけど;)
そういう場に行って時間を作ったりすることって
たまにはいいと思う

それでどうせ行くなら厳しい!!といわれる
永平寺へ。。と思ったのでした。
(ここの食事にも興味があったのです

知っている人に聞くと、
「半端な気持ちで行くところじゃない」
「超~厳しいで有名だよ!!」
「逃げて帰って来る人もいるよ!!!」
とか
また自分でもネットで永平寺へ行かれた方々の
ブログなどの情報を見てみると
「苦痛」「辛かった」
など書かれていた

う~ん…なにがそんなに辛かったのだろう???と
よくよくそのブログを読んでいると、
「携帯が使えず辛かった」らしい

ほっ…他に何が辛いのか…
「携帯が使えない」だけで逃げ出したくなるはずがない…;
では逃げ出したくなるほど辛いこととは何なのか???

私はMではないが、それほど厳しい境地に身を置くことで
悟りや気づかせられることとは何ぞや???と、
謎だらけの永平寺へ修行の問い合わせをしたのだった

厳しい…

すんごく厳しい…

電話をかけるだけで怒られそうな気がして
生半可な気持ちで電話をかけてはいけない…;;;
と、妄想が暴走しだしました…
(バンバンは意外に小心者なの

「です!」「ます!!!」口調で
電話の向こうにいるお坊さんの問いかけに緊張しながら答える私;
しかし意外に優しい口調のお坊さん…;
(怪しい人物だと思われたと思う;)

ちょっと安心し、無事に申し込み終了♪

永平寺には少しお客様待遇をして下さる一泊二日の参籠(さんろう)修行と
雲水と呼ばれる修行僧さんたちとほぼ同じ修行をする
三泊四日の参禅(さんぜん)修行があり、

私は本当は三泊四日の参禅修行がよかったのですが、
日程が合わず、今回はだれでも気軽に修行が申し込める
参籠に申し込みました。

永平寺の参籠へ行かれた方から
「食事が少ない!!ご飯は器のそこが見えるくらいだった
と聞いていたので、
少ないのはいいのだけど、
坐禅の時にぐぅ~…とお腹の音が鳴るのだけは絶対に嫌だ
と思っていたので
数日前から家でもご飯を小食にしてお腹を慣らしておきました。

そして昔からずっと乗ってみたかった「特急しらさぎ」に乗って
永平寺がある福井県へ向かったのです
しらさぎ 
(乗り継ぎの時間がなくて「しらさぎ」のお尻をパチリ☆;) 
特急しらさぎ 
憧れの「しらさぎ」の乗り心地は。。
多分私の指定された座席が壊れていたのかなぁ。。?
ずっと身体の力を入れて背もたれを倒しておかないと
直ぐに背もたれが起きてしまうので、
直角に座って腹筋を鍛えられました;;;

米原から福井県へいくにつれ、景色は緑でいっぱいでした
 福井駅に降りると。。寒い
温暖な地域に住んでいるバンバンは北陸の序の口寒さに
ちょっとビビッてしまいました

「お腹空いたなぁ。。」なんて着いた早々「みかん」を一つ食べ、
ゴミを捨てようとしたら福井駅やその周辺にはゴミ箱が一つもない!!
ので、とっても困りました

どうしよう…;
とっても厳しいと云われる永平寺で
もしこのみかんの皮を見つかってしまったら
「ここで出された食事意外のものを食べましたね
何しに来たのですか!!出て行きなさい!!!」とかなんとか言われて
きっとものすごく…とんでもなく怒られちゃうかも
永平寺へ来る前に食べたという証拠なんて証明できないし…

証拠隠滅…;

ここは鞄の奥の奥の奥深くに袋の袋に包んで隠しておかなければ…;;;

なんて…

心配していたけど;
永平寺にゴミ箱もあれば、永平寺へ着いて部屋へ案内されたら
テーブルの上にお出迎えのお茶菓子が用意されていたので
拍子抜けしてしまいました

それどころか、こんな言い方は失礼かもしれないけど、
受付の場所も広くて立派な造りなので、ちょっといい「旅館」みたいで、
違うといえば働いているのがお坊さんという感じでビックリしました 

それでも未知の世界にドキドキとちょっぴり緊張していたけど、
福井駅からシャトルバスで永平寺へ向かうときに知り合った
大阪の3人組の元気なおばさまたちと仲良くさせて頂いて、
部屋も隣り同士だったので色々と教えて頂き安心&快適に
永平寺へ滞在することができました♪

そう。。快適でした^^;

だって、部屋が…何畳だったかなぁ。。
一組一部屋みたいだったので、
私は一人で来たから8畳…12畳はあったかな、、
(10月のことだからうっかり忘れてしまいました;)
とにかく広くてキレイな和室に一人で
お茶菓子をポリポリ食べながら寛いでいたんです;
お布団だって着いた早々敷いてくれてあったんですよ☆
しかも貸し出し用の浴衣の帯が、こんなに可愛く結んで
おもてなしをして下さってるんです  
永平寺 
わぁ。。癒されるぅ。。 
そんな感じなのでした^^;

部屋に案内をされて直ぐに永平寺での注意事項を
雲水さんから説明を受けたのですが、、
雲水さん曰く、
必ず守って頂きたいことが3つあります!」とのことだったので、
絶対なのだ!!」と忘れやすい私は緊張してメモ帳を取り出し
身を乗り出して険しい顔で雲水さんの言葉を待ち構えていると、

私の眉間にシワを寄せた真剣な顔にちょっと引き気味の雲水さんは
「……; 一つは廊下では絶対にしゃべらないで下さい。
そして立っているとき、歩くときは左手をぐうに、
右手は左手を被せるような姿勢で必ずいてください。」と言いました。

そういえば受付から部屋へ雲水さんに案内されたとき、
途中行き交う人たちがいたけど、案内して下さった雲水さんは
ちょっとうつむいて一言もしゃべらず控えめに歩いていたっけ;
私はついつい「こんにちは!」と挨拶しそうになったけど、、
これはいけない。いけない☆
「ハイ☆」と私は手を上げ、そのことを雲水さんに話し、
「分かりました☆ 私はついつい登山で行き交う人みたいに
知らない人でも挨拶をしてしまうのですが、
と言っても登山の経験はないんですけどね^^
でもここでは口を閉めておかないといけないのですね!!!」というと、

「いや、挨拶はして下さい^^;」

と言ってくれたので、「へ?;;;」という感じでした

そして
「二つ目はお手洗いと浴室には神様がいらっしゃるので
その二つに入られる前には必ず神様に向かって手を合わせて
一礼をしてから入られて下さい」というので、
 あの…; すいません;;;神様はどこに???
先ほど既にお手洗いを使わせて頂いたのですが、
(神様)いましたっけ?;;;」
「トイレの前にありますよ^^
見ればわかります^^」と雲水さんは言っていたけど;
結局、女子トイレの前ではなく、
その隣の衝立の向こう側の男子トイレと男子トイレの隣りの
洗面所の間の上に神様(神棚)があったのに翌日の帰り際に気づき;
私は最後までどこにいるのか分からない神様に、取り合えず女子トイレの
色々な方向に向かっていっぱいお辞儀をしていたのでした

「三つ目は座っているときや坐禅をするときは
手のひらを上に、右手を下へ、
その上に左手を置いて両親指をつける姿勢をして下さい。
これら三つのお約束必ず守ってください^^
ではバンバン様、これから入浴のお時間ですが、、」

「あの…すいません;」
「なんでしょう?^^」
「今の三つは絶対なんですよね?」
「はい^^絶対です^^」
「廊下では手はこんな感じで歩くのですよね?」
「はい^^こんな感じです」
絶対…」
「はい^^絶対です」

「……あの…入浴セットとか片手に持っているときは
どのようにしたらいいのでしょう 」

「……… 
それは普通に 

「あ  ですよねぇ  
そこは臨機応変でいいんですよね  」

そう、よくよく冷静に考えたらそうなんだけど、
私は「永平寺はとっても厳しい」とかいった情報から か、
軍隊並みの厳しさだと思っていたので
そりゃぁ、両手がふさがっていたらそんな姿勢も出来ないけど、
片手だけの時はそれでも手を隠すような姿勢ができたら
出来るだけしなくてはいけないのかな? と思って、
とんちんかんな質問をいっぱいしちゃったけど、
こんな変な質問をしたのって、私くらいなものなの??? 

「いやはや、しっぱい しっぱい  恥ずかしかった
そんな感じでお風呂場へ向かったのでした。

お風呂へ入る前に神様にぎこちない挨拶をしてから入ると、
ビックリしました

脱衣所も浴室もとってもキレイなんです 

お湯もキレイで温か~い   

「あぁ~  幸せ 」

「ありがたいなぁ。。 」 

「こんなに幸せで
こんなに贅沢しちゃっていいのかしら

あまりにキレイなお風呂から出る時は
自然とキレイに片付けて、
そして自然と深々と神様や、そんなおもてなしをして下さっている
雲水さんたちに感謝の一礼をしていました。

なんとなく。。
ここでの気づきが分かってきました

(つづく)

バンバン☆