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大人になったら買おうと思っていたこちら、いざ大人になるとすっかり見掛けなくなっていました。



いまだに、大槻ケンヂが女の子の家へ行ったら、このブロンズ像があって不思議でならなかったという話が忘れることができません(たしか「ごきげんよう」だったはず)。



正攻法で手に入れることができなくても、私は調べ物にはWikipedia、見逃し映像にはYouTube、そしてこんな場合はヤフオク!と、この3つには妄信的な信頼を置いています。



調べてみると、やっぱりありました。



かつて1万5,000円で売られていたこちら、現在都内プロレスショップでは3万5,000円の値が付けられています。



しかし、そんな法外な値段に唯々諾々と屈するほど私はあまちゃんではありません。



オークションに参戦すると、その時点でブロンズ像には4,000円の値が付いていました。かつての定価(=15,000円)ぐらいまではいいだろうと思っていたので、いい予感がします。遂に長年の夢が叶う時が来ました。



私の脳内で、猪木を部屋のどこへ置こうか、年末の忘年会へ持っていってみんなに見せようといった妄想が始まります。



しかし私の見立ては甘かった。スイーツで頭がいっぱいのOLより甘かった。



16,000円ぐらいまでは調子よく最高値をキープしたものの、その後ブロンズ像はグイグイと値を上げ、悠久の彼方へ去って、私を置いてけぼりにしました。



終値28,500円。



完敗です。



「どうせ買ってもすぐいらなくなるさ」と、私はしごく真っ当な、それでいて競っている最中は微塵も思わない理屈で自分を納得させました。



熊本に作者がいるらしいので、そのうち直談判へ行こうかと思ってます。



私の猪木ブロンズ像の旅はまだ終わらない。