佐世保の高1殺害事件で感じたこと(1) | チャイルドセラピー~色と香りの子育て~

佐世保の高1殺害事件で感じたこと(1)

女子高生が仲の良かった同級生を

殺害してしまった事件。



元教師であり、

高校生の娘を持つ母親でもある私にとっても

本当にショッキングな事件でした。



事件の詳細については

新聞やテレビで過剰なほど報道されているので

ここでの繰り返しは避けますが


まず一つ感じていることは

被害者の実名や写真が

当たり前のように報道されてしまうって

どうなんだろうか…ということです。



残酷な事件を繰り返さないために

事実から学ぶことは必要ですが


すでに起こってしまった事件の被害者の個人情報を

全国に拡散する報道に何の意味があるのか?



私自身が被害者なら絶対に嫌だと思うし

被害者の家族だとしても

耐えられないだろうなと思う。



未成年の我が子が

好奇の目にさらされることを

拒否できる権利は

親にはないのでしょうか……?



殺人に限らず、

何らかの事件に巻き込まれた被害者やその家族が

地域社会で穏やかに暮らせなくなってしまうような報道は

本末転倒ではないかと思います。



(乃南アサさんの「風紋」や「晩鐘」を読み返すと

余計にその気持ちがつのります……。)



未成年の加害者については、

名前や写真が出ないような配慮があるのに

(もっとも、ネットが発達した社会では

すぐに個人が特定されてはしまうけれど)

被害者の人権が守られているとは言えない。



いえ、だからと言って

未成年の犯人の情報を公表しろと

思っているわけでは決してないのだけれど

やはり理不尽だと思ってしまうのです。



学校に来ない加害少女を気にかけて

マンションを訪ねた被害者の短い生涯を思うと

胸が痛んで仕方がありません……。




一方、加害少女の家族を含めた情報も

次々に報道されていて

知れば知るほど

こうなる前にどうにかできたのではないかと

思わずにはいられないのです。



表に出てきている報道だけで

加害者家族を非難することは

できればしたくないけれど、


給食に毒物を混入する事件を起こし

小動物を解剖し

金属バットで父を襲ったという少女。



医師からは家族に対して

このまま放置しておくことの危険性を

指摘されたと言います。



医師からは

児童相談所にも

相談があったと言います。



これだけ多くのサインが出ているのだから

どこかの時点で少女の思いを受け止め

光ある方へ導くことは

可能だったのではないかしら?

報道によると、加害少女が

父親の再婚には賛成だったことや

父親を尊敬していることを

弁護士を通じて公表しているそうですが、


どこか不自然だなぁと思ってしまうのは

私だけなんでしょうか?



そもそも、父親について

どのような報道がされているかを

なぜ少女が知っているのか?



警察下にあって、そんなに簡単に

自分についての報道内容を

知り得る機会があるものなのかどうか?



普通に考えて、思春期の少女が

慕っていた母親を亡くして間もなく

若い女性と再婚するような父親について

複雑な感情を抱かないと思う方がおかしい。



私が子どもなら、絶対に嫌ですよ。



少女が反発したとしても

少しもおかしくない。


尊敬しているはずの父をバットで襲ったのはなぜ?


家を出て一人で暮らしているのはなぜ?


弁護士を通じての不自然なコメントに


「何か裏があるのでは?」

と勘繰ってしまうのは

ヒネクレ過ぎでしょうか?



愛されていないと感じたのか?


自分の居場所がないと感じたのか?



少女の抱える本当の思いなんて

私には知るすべもないけれど、

なんて悲しい事件なんだろうかと思う。




どんな理由があっても

少女のしたことは絶対に許されないこと。



でも、もし彼女が私の教え子だったら

思いっきり抱きしめてあげたいと

報道を聴きながら、ふと思ってしまったのは

おかしなことなのでしょうか?



「もし、我が子が犯人だったら…。」という想像は

あまりにもつらいしドロドロとした感情が湧き上がって

安易にはできない部分もあるのですが


教師になって間もない頃に

先輩の先生から言われた言葉が

なぜか胸に甦ります。



「何かあったとき

子どものことを一番考えてやれるのは

教師なんよ。


親は世間体とか

余計なことを考えんといけんけぇね。


純粋に子どものことを考えられるのは

教師じゃけぇ。」



冷酷な殺人を犯してしまったのが

教え子だとしたら

私はどうするだろうか?



「そんな教育をした覚えはない!」と突き放すのか?


非難し、罵倒するのか?


教え子に命の尊さを諭す前に

この腕の中に包み込んでやりたいと思うのは

決して犯罪を正当化したいからではないのです。



佐世保では、10年前にも

小学生が同級生を殺してしまう事件が起きていて

「命の教育」に力を入れていたそうです。



今回の事件と

学校や教師たちへの思いについては


また別の記事で 表したいと思います。


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