2012年11月29日。
純ちゃんの会社の上司が、地元まで面談に来てくださった。
彼女は仕事が好きだったから、彼らと話をしていたら会社に戻りたくなったという。


『「1日1時間でも、それが半年でも、3ヵ月でもいいから戻ってきてほしい」
と言ってもらえたので、会社に尽くした20年は無駄じゃなかったのかなぁと、久々に心が晴れました。
現場に立てない私は戻りようがないけれど。』



この日、午前中たった1時間いすに座っていただけなのに、一日中痛みがとれなかったという。
ロキソニンを1日3錠飲んでも効かない。
仰向けでも、横になっても、座っていても、体重がかかる骨が痛むのだそう。
食事は薬を飲むための義務になりつつあり、睡眠欲、食欲といった欲望が失せていた。
そんな中、上司の言葉は純ちゃんの心にほんの少し明かりを灯してくれたと思う。

ところで会社の方たちは、単にお見舞いのために地元まで来たのかと疑問に思った。
聞けば、10月いっぱいで傷病休暇が終わり給料がゼロになったため、社会保険料や税金を逆に払わなくてはならないのだそう。
そのお金を渡すために、来ていただいたのだと。
所得がゼロなのに、所得税も払うって…、一体なんなの!