まき村 【日本料理・大森】 | ちこの暇つぶし

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まき村


住   所 :東京都品川区南大井3-11-5

  MAKIMURA BLD 1F

電   話 :03-3768-6388

営業時間:Lunch 12:00~14:00

       Dinner 17:30~22:00

定 休 日 :日曜日

備    考:昼は前日迄の予約のみ


大森という非常にマイナーな場所にありながら、その確かな実力はミシュランでも既に証明済の日本料理の名店『まき村』

春から夏にかけては、鯉や鮎など私の苦手な食材が多いため、少し足が遠退いていましたが、暑さがやや落ち着いてきた昨今、「そろそろいい時期になってきたかな♪」と思い、お邪魔してきましたニコニコ


宝石ブルー外観

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場所は、京急本線の大森海岸から徒歩5~6分あし

第一京浜(15号)から一本入った、静かな住宅街の一角にあります


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料理は¥10,000と¥13,000の二種類

値段の違いはお造りの内容と特別料理が一品付くか付かないか

¥10,000のコースはいただいたことがないので、お造りがどの程度違うかは分かりませんが、特別料理をいただくのといただかないのとでは、満足度にかなり差がでると思っていますので、今回も¥13,000のコースをお願いしましたベル


宝石緑前菜

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●無花果の胡麻ソースかけ アーモンドとアスパラガス添え

 無花果と胡麻ソースという面白い組合せも、こちらでは定番の一品

●蛸とキュウリ、ワカメの酢の物

 深みのある三杯酢が美味で、普通の酢の物とは一線を画す味

●とうもろこしの手鞠揚げ

 北海道産の生でも食べられるとうもろこしは、砂糖で煮たのかと思うぐらい、一般的なとうもろこしとは糖度の高さが桁外れに違います

 常連さんから「とうもろこしはいつから?」、「とうもろこしはまだある?」と、問合せが来るほど人気があるのも納得の、感動的な美味しさでした


宝石紫
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弾力、色合い、味わいと、完璧なまでに仕上げられた玉子豆腐と、薫り高い出汁の共演

玉子豆腐には鮑、オクラを包丁で丁寧に叩いてモチモチ感を出した通称「オクラ餅」、肝、生姜が添えられています

鰹の華やかな香りと、深みのあるこちらの出汁は、何度いただいても本当に素晴らしいですキラキラ


宝石赤造り
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鱧の骨で出汁をとったジュレと梅肉ソースでいただく鱧

皮目だけ焼き、身はほとんどレア状態の鱧は、むっちりとした何ともいえない食感が最高

敢えて、梅肉ソースがかからない箇所を作ってくださったことにより、梅嫌いな私でも一口いただくことができました


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梅肉(梅干)がNGな私には、鱧の代わりに蟹味噌付きの毛蟹

予約時に「苦手な食材はありますか?」と聞かれた際、この世で最も苦手な食べ物である梅干のことをスッカリ忘れ、キッパリ「ありません」と答えてしまったにも関わらず、私が梅干を食べられないことをしっかり覚えていてくださったことにはビックリしました!!


宝石白焼物
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この日の焼物は天然鰻の白焼き

別皿でレンコン、山桃、プチトマト、ミニオクラ、栗、月見に見立てたサツマイモなど、彩りと味わい豊かな野菜たちも供されます

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オリーブオイルで焼かれたカリふわっの天然鰻は、内側からじゅわぁ~っと溢れるかのように脂の乗りはいいものの、しつこさやクドさとは無縁で、意外とさっぱりした味わい

この上品な脂こそが、養殖ものでは味わえない、天然だけが持つ本物の美味しさなのだと、しみじみ思いました


宝石ブルー造り
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鮪と真子鰈のお造
大間産の鮪は山葵醤油、千葉県産の真子鰈はちり酢でいただきます

お造の美味しさは言うまでもありませんが、器がとても印象的でした


宝石緑炊物
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炊物は焼き茄子、カボチャ、里芋、パプリカ
拘りの出汁がじんわり滲みた野菜たちは、それぞれの食感がいきていて、
家庭では到底マネできない、まさにプロの味


宝石紫特別料理

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「松茸と鱧のお鍋」は、¥13,000のコースだからこそ味わえる特別料理

盛られている器は魯山人がかつて造った作品と同じ形のもの

別々に造ったお皿を最後に合わせて、ひとつの物として完成させることは容易でも、一つの粘土からこの器を造るのは至難の技なため、なかなか作れる方がいらっしゃらなかったそうです

それが、ようやく鎌倉に造れる作家を見つけ、サンプルとして使わせていただいているとのこと

そして、「実はまだ、この器に相応しい料理を作れていないんです」と、これだけ美味しいものを作られているというのに、謙遜されるご主人もまた素敵すぎます


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お鍋は女将さんにお任せです

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鱧に始まり松茸、

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厚揚げのように厚みのある油揚げや水菜、豆腐


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そして、終わりも鱧と松茸という、この時期ならではの贅沢なお鍋


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食材を追加していくことで、段々と味わい深くなる鱧で取ったお出汁がこれまた美味しくて、ついついお替りをお願いしてしまいました


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予め種が取られている酢橘

何気ないこういうひと手間が、「さすがだな」と思わせます


宝石赤飯物

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この日の飯物は名物の鯛茶漬けではなく、肉厚で大きな松茸が恐ろしいほど入った松茸ご飯

土鍋の蓋を開けた瞬間、店内中が松茸の香りで包まれるほどです

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どこを食べても松茸、松茸、松茸と、今年初の松茸ご飯に大興奮ラブラブ!

今年の松茸シーズンは、ここ『まき村』で幸せいっぱいにスタートしました

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松茸ご飯のお供として、香の物とお味噌汁と一緒に供されたのは、なっなんとステーキ!?

しかも、普通の牛肉ではなく、松坂牛のヒレの芯の芯という、この上なく贅沢なお肉

噛む力が殆どいらないほどの柔らかさ、口の中に迸る旨み、す~っと軽やかに融けていく上品な脂と、もう美味しすぎて美味しすぎて、笑いがこみ上げてきてしまいますある方の作品復元

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二杯目ならではのお楽しみのおこげも、しっかり堪能うふ♪


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松茸ゴロゴロ御飯は、二人で山盛り二杯お替りしても、まだまだたっぷり残っていたので、無理してその場で食べずにお持ち帰りさせていただき、豪華な夜食として二人で仲良く食べました


宝石白水菓子

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デザートは桃にバニラアイスと桃のジュレをかけたものと、

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巨峰

最後の水菓子まで一切妥協しない、素材への強い拘りが感じられます


こちらの料理が本当に美味しくて大好きなので、昨年の初訪問以来、下手な日本料理店には怖くて行けない私たち

そんな素晴らしいお店に、軽装でふらっと行けてしまう自分が、この上なく幸せ者に思える今日この頃ですラブ

松茸が本格的な旬を迎える9月末の予約をその場でして、今回も大満足でお店を後にしましたデート


ちなみに、昨年はお願いする時期が遅すぎて、注文できなかった御節
今年は震災の影響もあり、食材を手に入れるのが何かと厳しいため、一時はどうしようか迷われたそうですが、つい先日、重箱の深さや間仕切りの厚さなど、ご主人の拘りが細部にまで行きわたった、まき村の御節に合うためだけに作られる特注のお重を、例年通り京都に発注されたとのことなので、こちらの予約もお願いしてきました

毎年イマイチな既製品の御節で迎えるお正月が、来年は素敵なものになりそうですルンルン


【その他のレポ】

2010/9/28  松茸と鱧の土瓶蒸し、仙鳳趾の生牡蠣、他  

2010/12/30 ふぐの唐揚げ、魚介類の石焼き、他  

2012/2 牡蠣のみぞれ鍋、豚の角煮、他  

2012/12 ずわい蟹の小鍋、ふぐのたたき、他


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まき村 懐石・会席料理 / 大森海岸駅 大森駅 立会川駅
夜総合点★★★★★ 5.0