臼杵ふぐ 山田屋 【ふぐ・西麻布】
住 所 :東京都港区西麻布4-11-14
FLEG西麻布VIERGE地階A
電 話 :03-3499-5501
営業時間:17:00~22:30(Lo)
定 休 日 :日・祝
H P:http://www.usuki.info/yamadaya/
旦那様の要望で、昨年と同様に今年の誕生日も、西麻布にある『臼杵ふぐ 山田屋』でお祝いしました
こちらのお店は、大分県臼杵市にある老舗料亭『料亭 山田屋』の東京店であり、二年連続でミシュランの二つ星に輝いています
看板
お店は西麻布の交差点から程近く、外苑西通りから1本路地を入ったひっそりとした場所にあります
通りに面している黒い縦長の看板の先にある通路を少し歩くと地下に降りる階段があります
その階段を降りて右側が『鉄板焼 馨(かおる)
』、左側が今回伺った『臼杵ふぐ 山田屋』です
個室(座敷)
昨年はテーブル席の個室でしたが
、今年は掘りごたつ式の個室に案内していただきました
料理はアラカルトでのオーダーも可能ですが、今回は3種類ある河豚コース(¥20,000、¥25,000、¥30,000)の中から、一番安い\20,000のコースに白子焼きとふぐ焼きを別に注文しました
アサヒのプレミアム生ビールである熟撰の生ビールを、繊細な口当たりを楽しめる驚くほど薄いガラスで作られたこのグラスで飲むことで、より一層美味しく感じられました
これはあくまで私の勝手な推測ですが、この薄さと微妙なへこみ具合から察するに、もしかするとこのグラスは<松徳硝子 > の「うすはりSHIWA タンブラー」かもしれません
最初の前菜は、紅白の紙と紐で蓋がされた竹風の容器で供されました
実はこの飾りつけ、予約時に「この日は、大切なご会食か接待でしょうか」と聞かれた際、「主人の誕生日なんです」と私が返答したため、お祝い用の特別仕様にしてくださったようです
思いがけない演出と、仲居さんからのお祝いの言葉に、旦那様は少し照れながらも嬉しそうでした
蓋を外すと、鮭の麹漬けを千切りされた蕪と菜の花で和えた前菜がお目見え
麹の風味と甘味でより濃厚な味わいに変化した生鮭、蕪のシャキシャキした歯ざわり、薄味の出汁でほんのり味付けされた菜の花と、ビールよりも日本酒と相性の良さそうな美味しい前菜でした
白菜の甘みが濃縮されたすり流しは、その優しい味わいに一口飲むと思わずにっこりしてしまいます
真ん中に浮かんでいるのは、京野菜である海老芋で作られたおまんじゅう
お餅のようにもちもちした海老芋まんじゅうの中には蟹の身が隠れていました
ふぐ刺しに合わせて、ビールから冷酒にチェンジ
せっかくなので大分のお酒にしようと思い、このお酒を選んだのですが、予想以上に甘口だったため、ちょっと失敗してしまいました
思わずため息がでてしまうぐらい美しいふぐ刺し
その中央には、ふぐ皮の湯引きと大分県の特産品であるカボスが盛られています
オレンジ色のカボスは珍しいと思ったのですが、仲居さん曰くこの時期には割と多いそうです
こちらのふぐ刺しは、一般的なふぐ刺しよりも厚めに引かれているため、一枚ずついただいても、ふぐの持つ繊細な甘味ともっちりとした弾力のある食感を十分に堪能することができます
一度に何枚も重ねていただくのも贅沢な食べ方ですが、一枚一枚その美味しさを確かめながら食し、至福の時間をより長く楽しむことができるのも、これもまたとても贅沢であり、魅力的ですよね
ちなみに、こちらで使用されている天然のとらふぐは、大分の臼杵で当日の朝に締めしたものを、その日の午後にお店へ届くよう空輸されたものだそうです
お店で使用するふぐの味を最大限に引き立たせることのみを考えて作られた特製のポン酢
柑橘系の酸味が強すぎず、比較的まろやなかポン酢ですが、こちらでいただく上品さの中にもしっかりとした旨みのある河豚との相性は言うまでもなく最高です
今回のあん肝には前回のような臭みはありませんでしたが、やはりふぐ刺しの薬味として使ってしまうと、せっかくの河豚の繊細な味わいがあん肝の個性の強さに負けてしまうため、あん肝はあん肝だけで冷酒と一緒にちびち楽しみました
ポン酢と、ポン酢には欠かせない「もみじおろし」と細かく刻まれた「芽ねぎ」は、最後のお鍋を食べ終わるまで卓上に常に置いてあり、足りなくなればお替りをいただけますので、こころゆくまで河豚とのマリアージュを楽しむことができます
この後の「白子焼き」、「焼きふぐ」、「お鍋」、「雑炊」は、次回の後編で・・・・・