http://mainichi.jp/enta/sports/news/20081021k0000m050111000c.html

九回、岡田監督がマウンドに送ったのは藤川だった。自ら育て上げた絶対的守護神。

勝利を形作る最後のピースを同点にもかかわらず惜しみなくつぎ込んだ。

それはラストゲームになるかもしれない指揮官の勝負師としてのメッセージ。

その思いを藤川も十分に分かっていた。

2死三塁で迎えたウッズ。こん身の力で投げ込んだ6球目は、

「空振りを狙った」という高め速球。だが、軍配はウッズに上がった。

逆転優勝を許した巨人への雪辱の機会は一瞬にして奪われた。

「最後に監督にとてつもない迷惑をかけてしまった」と肩を落とす藤川に、

岡田監督はこう声をかけたという。


「お前が打たれてくれて良かったよ」






日々精進。