いつかという未来 | チカライズム

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まごころを表現する美容師の考え方

自分以外の人の仕事を見て
いいなあと思うことって
あると思います。

いいなあと思った人が
自分より、立場とかキャリアが上の人の
仕事の場合、いいなあと思っても、
いつかはあんな仕事をしようというような
感じで憧れを抱くことがあるでしょう。

私はそれは少しもったいないような
気がします。

いつかはしようではなく、
今できることは何か。

今すぐに取り入れることができる部分は
ないかと考えてほしいのです。

例えばカットの全てを
習得することはすぐにはできないが、
櫛の入れかたや鋏の使い方、
たった一つのストロークだけでも
やってみようとか、
お客様に対する挨拶だけ真似てみようとか、
あのスタイリングのアドバイスは
自分にも使えるななど、
ほんの一部分であれば、
今すぐにできることは
少なくないはずです。

いつかはあんな仕事をしてみたい。

そういう想いを抱くことも
大切ですし、そういう想いが自分の方向性を
決めていくことになる要因となるわけですが、
いつかという未来に全てをやるのではなく、
今すぐにできることもあると思います。