祝いの言葉 | チカライズム

チカライズム

まごころを表現する美容師の考え方

少し前に一旦終了した
オーナーレッスンによって
9名がスタイリストになったわけですが、
私はスタイリストになるときに、
「おめでとう」という言葉を
使いません。

また、拍手なんかもしませんし、
それ以外にも特別な言葉は
一切かけません。

スタイリストになったからといって、
オーナーレッスンを卒業するからといって、
それを決して特別な日にはしたくないのです。

できるだけ普通に次の日を
迎えてほしいという想いから、
特別な言葉みたいなものを
一切言わないようにしています。

これは私の個人的なポリシーなんですが、
スタイリストになる日というものを
記念日みたいなものに考えない方がいいと
思っています。

もちろん親とか友達が
祝ってくれる分はいいわけですが、
自分の中ではできるだけ
ナチュラルな気持ちで
過ごしてもらいたいし、
できるだけスタイリストになったという
達成感は感じてもらいたくないのです。

達成感よりは、
これから美容師としての勝負の日々が
始まるというプレッシャー、
重要な仕事を担うという責任感、
これらの仕事をやっていくワクワク感、
こういうものを感じてもらいたいし、
ここから更なる努力と気力を
発揮してもらいたい。

そういう想いから、
あえて私は祝う言葉は言わないように
しています。

美容師は辞めなければ、
誰でもいつかはスタイリストになることは
できます。

ですからスタイリストになってから、
どう過ごすのか。

どれくらい頑張れるのか。

こういうことを
チカラコーポレーションの社員は
大切にしてもらいたいと思っています。