偉くなりたかった

１日から風邪を引き、治ってきたなあと思ったら、今度は胃腸をやられてしまいました。
結構流行っているそうで、皆さんも気をつけてくださいね。


風邪を引いたなら、先ずしっかり休み、きちんと治す。

当たり前の事なんだけど、それが出来なかったですね。
会社には休むと言って、熱がある状態でパチンコ屋さんへ向かったものでした。

他人から見たら滅茶苦茶な行動で、自分でも何故そうするのか理解出来ませんでした。

今考えてみると、それには「大物願望」「超人願望」が大きく関わっているように思うのです。

子供の時から、人を超えた偉大なもの「超人」になりたかった。
人より優れていたかった。
そうした理想と現実の大きなギャップに苦しむ自分がいて、どうしたらよいか分からなかった。
劣等感の塊でした。

体調不良時には特に自分が小さく思えました。
「理想にちっとも近づいてないじゃないか」「なにやってんだ」

気がつくと、目の前にはパチンコ台があって、当たった時はピカピカ光ったり音を鳴らして祝福してくれました。
ドル箱がどんどん積まれ、周りのみんなより偉くなった気がしました。
そこには偽りの達成感があったのです。

偽りだと分かっていたけれど、どうしてもそこから抜け出せませんでした。

それが、俺のギャンブルでした。


最後のギャンブルから、もうすぐ一年が経とうとしています。
一年止めていても、十年止めていても、次の一回の賭けに手を出せば、もう歯止めは効きません。
そうなるのがとても怖い。だから俺は死ぬまで回復し続けていくんだ。
今はそう思っています。