お仕事帰りの、ひとりご飯中。
隣のテーブルの男女の様子が気になりました。
ずーっと黙っていて、話し声ひとつ聞こえてこないのです。
「もしかして、ケンカしてるのかしら…?」と思って
野次馬根性を抑えつつ、ドキドキしながらチラ見したら、
二人とも、ぞれぞれが携帯に夢中。
さいきん、よく見かけますよね。
もしかしたら、のっぴきならない緊急メールを
打ってるのかもしれないし、
お互い心を許し合っている証拠なのかもしれない。
でも、ちょっと寂しいな…余計なお世話だけれど。
食事って、一緒にテーブルを囲んだ人と、
笑いながら話しながら、楽しみたいじゃない?
以前観た『eatrip』 という、
食をテーマにしたドキュメンタリー映画のなかで、
「あなたにとって食とは?」という質問に対しての
UAの答えが印象的でした。
母子家庭で、お家でひとりご飯が多かった
幼少時代を振り返りながら、
「テレビとか見ながら、ダーッとかじゃなくて、
美味しいよね、とか、今日こういうことあって、とか
話しながら、そういうこと」
食とは、コミュニケーションだってことを
リアルに伝えてくれる映画でした。
昨日の夜いただいた、色どり野菜のバーニャカウダ。
美味しいワインと、楽しい会話と。
こういった1回1回の食事が思い出になっていって、
人生を形作るのだと思います。