「松山千春 『旅路』に思うこと~松山千春 全作品解説416~」S3454
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◇更新履歴
V1.0:2015.12.08 初稿
V1.1:2018.10.09 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび、所有レコードの画像を掲載
V1.2:2021.12.04 是正
V1.3:2022.07.20 追記
■「旅路」編曲者:飛澤宏元
1986年10月10日リリースの22枚目のアナログシングル
◇松山千春選曲ベスト&リメイクアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』のDISC3(秋)の9曲目
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1987年10月25日リリースのシングルコレクションアルバム『起承転結Ⅳ』B面3曲目(CD9曲目/全12曲)に収録
◆レコーディングミュージシャン
◆アナログレコード
◆2022.7.20 夢野旅人
2022年春のコンサートで2004年秋「冬がやってきた」以来、約18年ぶりに本編ラストに全公演うたわれました。
本編ラストで歌われるのは、「intentional1992-1993」の後半、1993年2月以降以来でした。
初演は下記に記してある通り、リリース前の1986年8月8日。以降、リクエストを除いて、秋のコンサートで歌われてきました。
季節感は『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』の秋に収録されているだけあって、秋冬。ゆえに春のコンサートで聴いたの初めてで、意外でした。
これも下記に記していますが、「それまで自分を応援してくれたみんなへの感謝の意を綴ることができ、嬉しかった。」という通り、松山千春を見守りながら併走してきた人達へのアンサーソング。
♪人と生まれたはかなさを 嘆くことなど出来ないだから
貴方の愛した山が見えたら 私の想いは風に伝える
届けて下さい伝えて下さい 私の心の旅路ははるか♪
去年、千春は母と弟が他界。
親、姉弟は千春ひとりとなり娘も嫁いだ。そのタイミングで本編ラストで歌われた「旅路」は感慨深いものがありました。
◆2015.12.8 夢野旅人
01. 初演
ライブリポートと重複しますが、初演は、記念すべき10年目の1986年8月8日。
北海道厚生年金会館での 「10th memorial concert」 。
2回目のアンコール。
「俺はちょっと(感極まり)歌えないかも知れないけど、そのときはみんな歌ってくれな」と、その日、2度目となる「旅立ち」。
言葉通り、涙ぐみ歌えなくなった千春を、客席の斉唱が包み込んで幕が下りた。
そして3回目のアンコールにこたえて幕が上がる。ステージには千春ひとり。
1982年の真駒内、最後に歌われたのは新曲の「夢の旅人」だった。この日も、ラストは出来たばかりの新曲だった。弾き語りで歌い始めた。
~もし貴方が生きていくなら 私もどこかで生きています~
~貴方の愛した山が見えたら 私の思いは風に伝える~
ギターの音色と千春の歌声が相俟って、歌詞がすっーと沁み入った。
自分たちへのアンサーソングだと思った。
アンコールの「旅立ち」も良かったけれど、自分はこの新曲一曲を聴きに来たこの一曲で充分とさえ思った。
その曲が「旅路」だった。
- 当時は、VTR映像はないので会場の緞帳が使われていました。
- 北海道厚生年金会館の緞帳には寄贈した雪印乳業の企業名が刺繍されていた。
- 今でも、その文字と、歌い終わって幕が降りていく光景は鮮明に記憶に残っています。
その印象が強すぎたことと、またリリースされた「旅路」はあの日弾き語りで聞いた質感と違っていた。
何より、10周年の8月8日 札幌厚生年金会館といライブへの思い入れがありすぎたのでしょう。
同年秋に本編ラストで歌われたものの心底、琴線に届かなかった。
その後、1990年初頭や94年秋、96年秋などで聞くもそんな思いは拭いきれませんでした。
その呪縛から解放されたのは18年後。
コーラスの西川光子が参加しての2004年秋のツアー「冬がやってきた」。
演奏された「旅路」で、やっと納得ができたものでした。
02. 年末ドラマ主題歌となるはずであった「旅路」「旅路」は、86年の日本テレビ系列で放送の年末時代劇、北海道五稜郭が舞台となる「白虎隊」の主題歌として話がまとまりかけた。
- しかし、日本テレビ側が「ドラマの主題歌となるのだから、番組の宣伝も兼ねて、いくつかの番組に出演してくれますよね」といった打診あった。
- それに対して、千春は、俺は「白虎隊」の主題歌を作ると約束はしたが、番組の宣伝のために歌番組を含めた他の番組にも出演してもいいとは一言も言っていない。
承諾もしていない。
何よりも、それとこれとでは話の筋がまったく違うと回答して話は流れた。
ちなみに主題歌は、堀内孝雄の「愛しき日々」となる。
このドラマが、シリーズ最高の視聴率で「愛しき日々」も大ヒットとなった。
- 03. 10年間のファンへの感謝を綴った「旅路」
- 1986年秋 デビュー10周年祈念コンサートツアー「旅路」 。
- このツアーで「旅路」は、「生きがい」の後に本編ラストで歌われている。そのツアーで千春は、「旅路」という曲が書くことができて嬉しかった。それまで自分を応援してくれたみんなへの感謝の意を綴ることができた。
そう語っています。
もうあれから来年で30年、そして40周年。
この30年間を振りかえりながら、このレビューを纏めていて、
千春の純粋な想いは、何一つ変わっていないと思ったのです。
◆歌詞
終わりのない長き旅路と 貴方の瞳が語りかける
もし貴方が生きてゆくなら 私もどこかで生きています
時の流れが運命なら 変えることなど誰も出来ない
貴方の愛した空が見えたら 私の想いは風に届ける
夢 すべては悔いなき日々を 歩いて下さい思いのまま
もし貴方が生きてゆくなら 私もどこかで生きています
人と生まれたはかなさを 嘆くことなど出来ないだから
貴方の愛した山が見えたら 私の想いは風に伝える
届けて下さい伝えて下さい 私の心の旅路ははるか
◆松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説4~1985-1987
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