「松山千春 『あふれる愛』に思うこと~松山千春 全作品解説382」S3346/R


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◇更新履歴
V1.0:2015.10.18 初稿

■ 「あふれる愛」 編曲者:戸塚修

1985年11月10日リリースの20枚目のアナログシングル「燃える日々」のB面。

◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ベース:
02. ドラムス:

03. ギター(AG):

04. ギター(EG):
05. トランペット:

06. トロンボーン:

07. ティナー・サックス:

08. コンガ:

09. プログラミング:

10 キーボード:


◆夢野旅人 2015.10.18

松山千春の歌には、

露骨に戦争反対だとか、世の中・社会、政治家を非難、風刺した歌詞は少ない。


どだい「宇宙のはるか」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11780710067.html が、平和への祈りを込めたメッセージソングだと気付いた人はどのくらいいたのだろうか。


ほんとうの豊かとは。

金や物だとか数えられるものは、人を豊かにはしない。

恋人、家族、友人、故郷、自然への愛情。

そんな物差しで測れない、数えられない愛こそが尊く愛しいもの。


と常々、千春は口にする。


そりゃ松山千春は成功した人だから、

金はない、奥さんに通帳を見させれて愚痴られた。

といっても、

俺たちより地位も名声も、人脈も持っているから理想を言えるんだ。

今日、明日、金がなくて、

どう生きようかと思っている人間にとって愛なんて何の役にも立たねえ。


そう思う人もいるかもしれないです。

でも、きっと、千春はシンガーとして成功していなくても、

足寄で売れないローカル新聞を引き継いでいたとしても、

思うことは変わらなかったと思う。


千春の凄いところは純粋さにある。

幼少期、あれだけの貧乏を体験すれば、

世の中や社会に対して斜に構えてもおかしくない。


コンプレックスの塊だったという千春。

でも、それをバネにして、

故郷を語り、家族を語り、真っすぐ生きてきた。


北国に住む人にとって、初雪は長い冬の訪れを意味し生活に支障をきたす。

ああ、またかと多くの人は思うはず。

だけど、千春は初雪に感動するという。


四季の訪れや、風、日差しを、

愛しく思う自分の感性を失いたくないという。


千春は、生きることに貪欲だ。

大切なステージや家族、自分が信じた人たちをどんな手を使っても守り抜く。

世間体や銭金、モノなどどうでもいいのだろう。


僕もそうだといいたいけれど、

なかなか、どうして難しい。


愛で世界が救われるなら、世界は私を救えない。

そう、「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」で歌っているが、


うたを突き詰めれば、愛にたどりつく。

人がまっとうに生きたら、愛にたどりつく。


世の中がいけないとか、

システムが云々よりも、


人がすべての愛を尊重したら、

世界はすぐに一変する。


遠回りのだろうが、

理想だといわれようが、松山千春は、愛のうたを歌い続ける。


だからLove Song を歌うんだ。

真心をそえて。

いつかみんなが、愛を置き忘れたことに気づいてくれるまで。


そう歌詞に綴った「あふれる愛」。

この曲をきいたとき。


正直、当時ですよ、

格好の悪い歌だと思った。

歌詞に文学性のかけらも感じられない。

受けないというか、誰も求めていないだろうと。


それは、その後の「幸せ」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11767454961.html や、「午前3時」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11856829751.html 、「ホーム・タウン」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11781482091.html などもそうでした。


純粋無垢に歌詞を綴っていたキャニオン時代。


そこから歌詞を削ぎ落として、

音楽性の完成度を高めたいったニューズ時代。


アルファレコードに移籍して、

それらの作品を継承しつつも、ぽつぽつと、

飾り気のない素朴な歌詞、歌が収録されはじめる。


「あふれる愛」が、その始まりといっていいかもしれない。


ニューズレコードは、

自社のレコード会社だったから、

スタッフは大衆性、すなわちセールスを意識せざるを得なかった。


千春は、あの時代、早く売れなくなればいいと思っていた。

そう語っているが、


それでもどこかに、

ニューズを背負っている重責は感じていたはずだと思う。


だから、千春が売れ続けていて

アルファレコードに移籍していなかったら、

「あふれる愛」といった歌がリリースされるには、

まだまだ時間を要したように思えるのです。


この流れは、近年の「愛の歌」や、「I LOVE YOU」に引き継がれていく。


松山千春はデビューから、

ずっと変わらぬ思いで、

変わらぬピュアな感性で、

飾らぬ言葉で、

愛のうたを歌い続けています。


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