「松山千春 『銀の雨』に思うこと~松山千春 全作品解説362~」S3312/R

 


 


この記事の最新ヴァージョンはこちらをクリック




松山千春データベースのトップページはこちらから↓

 

http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11566903514.html  

 

アーティスト別ライブデータベースのトップページはこちらから↓

 

http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11751243418.html

 


◇更新履歴

 

V1.0:2015.9.30 初稿

 
 


■ 「銀の雨」 編曲者:松井忠重(オリジナル&リテイク)、飛澤宏元(V86)、但し、リテイクのコンダクターは、夏目一朗。

 


オリジナル:1977年6月25日リリースのアナログシングル「かざぐるま」のB面。

 

リメイク(V86):1986年10月25日Rのアルバム『旅立ち』のLP B面4曲目(CD9曲目/全10曲)。

 

リテイク: 2006年5月31日リリースのアルバム『再生』のDISC2の9曲目。

 


◇松山千春選曲ベストアルバム『風景』 DISC-1の11曲目/
リメイク(V86)。

 

◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』 DISC-1の5曲目(オリジナル)。



◆レコーディングミュージシャン
○ オリジナル:アルバム『君のために作った歌』の参加ミュージャン 
「旅立ち」のみのクレジットはなし
01. ドラム:宗台春男、渡嘉敷祐一
02. ギター(AG):金成良悟、石川鷹彦
03. ギター(EG):芳野藤丸
04. ベース:長岡通夫、後藤次利、高水健司
05. キーボード:大原繁仁、大谷和夫、栗林稔

 
○ リメイク(V86):後日、追記

○ リテイク:後日、追記

◆2015.9.30 夢野旅人

 

キャニオンレコード時代のアルバムもそうなのだが、

 

「旅立ち」や、「銀の雨」、「大空と大地の中で」、「恋」などの代表曲。

 

それらを、好んで再生して聴くことは少なくなった。


これらの唄は、身体に染みついていて、

 

必要とあれば、ハードでなく脳裏で再生できてしまう。

 


いつもそばにいてくれる大切な家族を、

 

蔑にしてしまう、

 

有難味を忘れがちになるように、

 


「旅立ち」は、別格として、これらの唄が名曲なのか、

 

もはや自分には、客観的に判断できない。


多くの人に愛されているであろう「銀の雨」。


デビュー10年目頃までの、

 

ラジオやイベントのリクエスト集計の結果は、

 

「旅立ち」と「長い夜」、そして「銀の雨」が常に上位を独占していた。


自分もライブで求めていたはず。


当時、イベントや「長い夜」は別にして、

 

ツアーにおいて、「銀の雨」といった代表曲、ヒット曲は4年に一度のペース。

 

コンサートツアーで、初めてフルバンドで歌われたのは1984年秋。


82年の真駒内で、

 

これらの曲が、一曲目から並んだのはうれしかったもの。

 

あと、「夜明け」と「窓」、「大空と大地の中で」があれば、ベストオブベスト。

 

そう思ったくらいだから。

 


10代の頃からよく作っていたカセットテープのインデックス。

 

「銀の雨」を必ず入れている。


なのに、

 

この曲が自分の感性にどう響いていたのか思い出せない。


数年前。

 

友人に、「『銀の雨』って、どうなんですか」と訊かれた。


そりゃ、ライブで聞きすぎているから、

 

感性が麻痺しているかもしれないけと、いい曲でしょうよ。


「私は、女が耐え忍んで、自ら身をひくという歌は好きじゃない」


その言葉に、目から鱗が落ちた。

 

千春の女性ファンなら、

 

無条件で「銀の雨」は受け入れるだろう。

 

ましてや、千春の女唄のほとんどがそうでしょう。


意外だった。

 

で、思った。


男はイメージで聞けるけど、女は聞き流せないわなと。

 

しかし、「銀の雨」に対してそう感じ取るファンは稀だと思います。


◆支離滅裂な文章展開になってしまいましたが、あと二つ。


アマチュア時代、「銀の雨」を当時付き合っていた女性の部屋で弾いたとき。

 

その姿を見た彼女が「おじいちゃんみたい」と言われたことをステージで話しています。


自分が見たステージの中で、

 

ベストパフォーマンスと思えるのが、「銀の雨」です。


1984年秋。

 

自身の生い立ちを語ったツアー「愛を贈る」。

 

アンコールは基本一回、弾き語り2曲で終わる。


その日は本編ラスト前で、貧乏だった幼少期の思い出を、

 

千春が涙ぐみながら語り、歌った。

 


一回目のアンコールが終わり、

 

終演のアナウンスが流れ、それをかき消す千春コール。


千春の涙を目の当たりにした客の興奮が収まるはずもない。

 

アナウンスの男性の声が聞こえてくるたび、ボルテージは増すばかり。


そこに、「銀の雨」のイントロが鳴り響き、幕が開いた瞬間。

 

ホールが割れんばかりの歓声と悲鳴、拍手の渦となった。

 

もう嵐のようなイントロだった。


あれほどの歓声、手拍子、悲鳴、感動を僕は知らない。

 

血液が逆流するような興奮で、

 

頭の中が、真っ白な状態となったのは、あれが初めてといってもいい。


それだけ客席が盛り上がっているのならば、

 

「銀の雨」でなくとも、

 

「長い夜」でも同じ感動を得られたのではないか。

 


それは違う。

 


「旅立ち」だったら、どうだろう。

 

そう考えるも、あれは「銀の雨」だったから得られた感動だったと思う。


本編の感傷的な感動を、

 

「銀の雨」のイントロが、間奏が、千春の歌声が、

 

さらに増幅させたように思えてならないのです。


そう考えると、

 

今の自分の感性が鈍ってきているのだろう。


「銀の雨」は名曲です。

 


■↓現在、以下の検索ランキングにエントリーしています。
よかったら、アクセスして頂けると嬉しいです。  
一日一回、ライキングポイントが加算されます。
よろしくお願いいたします。


にほんブログ村

 

アーティスト・グループ(音楽) ブログランキングへ  
 

 
人気ブログをblogramで分析  
 
ブログランキング&成分解析

 

http://blogram.jp/users/analyze/?uid=138678  
 

 

 

---------------------

 
YUMENO BLOG ~ 愛した季節の薫り 孤高のフォークシンガー・松山千春の世界を綴ろう~ 夢野旅人