「松山千春 『冬』に思うこと~松山千春 全作品解説201~V1.1」S2820/R
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◇更新履歴
V1.0:2015.02.04初稿
V1.1:2015.12.28 記事の追加(ツアー終了につきアメンバー記事と統合)
■ 「冬」 編曲者:飛澤宏元
1994年11月21日リリースのアルバム『24時間』の3曲目/全11曲。
◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:--
03. ギター(EG):--
04. ベース:--
05. キーボード:--
06. パーカッション:--
07. マンドリン:--
08. コーラス:--
◆2015.12.28(12.3) 夢野旅人
2015年秋、12月1日の東京二日目のアンコール1曲目。
ツアーの演奏用意曲にはない「真冬の青空」
が、2007年秋以来に歌われた。
イントロを聞いたとき。
みんなに、自分のできるは大してないけれどできる範囲で応えたい。
そういっていた千春の言葉を思い出したと同時に、千春って優しいなと改めて思った。
アンコールの7曲目では、1994年秋以来、21年ぶりに「冬」 が歌われた。
アンコールで歌われたこの2曲は、11月29日のラジオ読み上げた2通のリスナーメールのリクエストに応えたもの。
「真冬の青空」は、
7年前にフルバンドで演奏されているものの、現在のメンバー全員でやるのは初演。
前日の1日と、当日で練習したのだろう。
推測であるが、29日放送のスタジオが、銀座スタジオだったこと、そして早めにスタジオ入りしたことで、多くのメールを千春自身が目を通すことができたのでしょう。
また、リクエストしたリスナーの参加日が12月1日だったことで、時間的にも若干の余裕があったことも幸いしたと思います。
とはいえ、このようにフレキシブルに対応できるシンガー、コンサートは松山千春以外いない。
また、それに対応してくれる現在のメンバーにも感謝である。
そんなことを思いながら、東京二日目のアンコールを見ていました。
「冬」は、過去演奏経験のあるメンバーは、夏目一郎と好永立彦、丸山ももたろうの3人。
ゆえにフルバンドではなく、ももちゃんのギターによるフルコーラスの演奏でした。
事前に音あわせしていたのでしょう。
レギュラーメニューと遜色のない歌声、演奏でした。
演奏も、「冬」というリクエストのタイトルもよかったけれど、何より、客の思いにフルコーラスで、きっちりと応えてくれた松山千春が嬉しかったです。
◆2015.2.4 夢野旅人
2010年9月15日。
事務所社員で、ツアーマネジャーを担当していた田中眞紀(真紀)さんが48歳の若さで他界した。
4日後、19日放送のラジオ「松山千春 ON THE RADIO」。
千春は、以下のように語った。
------
ツアーではサポートメンバーの移動などを主に担当していた眞紀が肺線ガンで亡くなった。
2年前にガンを患った。
1961年11月16日 北海道松前町生れ、函館の短大を卒業して20歳で入社。
それ以来28年間、事務所で働いてくれた。
そんな彼女のために、自分は葬儀委員長となり17日に通夜、18日葬儀。
滞りなく終える事が出来た。
眞紀がいなくなったのは辛い。
今はいいけど、ツアーが始まって楽屋に行ったら、その思いは強くなるんだろう。
バリにエステ行ったり、韓流に嵌ったりしていた。
浜田省吾が好きだった。
ツアー先で浜省とぶつかると、生き生きしていた。
今夜はの眞紀の追悼で浜田省吾をかけてやりたい。
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そして、浜田省吾の「もうひとつの土曜日」が流れました。
また、闘病生活に入る直前、
彼女の最後の仕事となったのが2011年度のカレンダーに使用する写真の選定だったという。
自分が、彼女のことを認識したのは1990年の函館市民会館だと思う。
「おい、バイト! 早くついて(スタンバイして)」と、場内を駆け回っていた。
シャキシャキのお姉ちゃん。
それが第一印象。
全国あちこちコンサートを観ていたから、
たまに移動が一緒になる時があり、挨拶程度ですが、お話する機会が何度かありました。
「今回の浜田省吾のツアーいいですよ。 もう何処かで観られましたか? (千春さんの)ツアー中でもオフなら、何処かで観られるでしょう」と訊ねた。
すると、「やっぱり(地元の)北海道で観ないとね」と。
そのとき、千春に似た郷土愛を感じました。
あとは偶然、徳島のホテルのエレベーターで同乗したとき。
やけに上機嫌な表情。
訊ねると「これからエステ、エステ」と嬉しそうに笑っていました。
彼女が、千春の歌の中で、どの曲が好きだったのか知りません。
ただ94年秋のツアー。
千春が、「このアルバム(『24時間』)の中で、眞紀は『冬』が好きだという」と話していました。
~見上げると 白い雪が ふわり ふわり ふわり
手のひらで受けてみると 淡く解けてゆく~
~できるだけ正直に 生きていたいね~
~束の間の人生を 惜しむ様に 惜しむ様に
できるだけ大切に 生きていたいね
冬に凍えても 冬に埋れても~
彼女の訃報を知ったとき。
真っ先にきこえてきた歌が、この曲でした。
この曲をきくと、他愛無いご挨拶程度の会話を思い出すのです。
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