「松山千春『はまなす』に思うこと~松山千春 全作品解説19~ V1.3」S2006/R


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◇更新履歴

V1.1:2014.02.17 初稿(但し、文章は2013.12.13に他の記事で公開したものの是正)

V1.1:2014.04.01 松山千春選曲ベストアルバムの収録有無を追記。

V1.2:2015.01.06 レコーディングミュージシャンを追記。

V1.3:2015.11.03 記事を追加。


■ 「はまなす」 編曲者:大原茂人

1982年5月21日リリースのアルバム 『大いなる愛よ夢よ』のB面5曲目、(CD10曲目)に収録。

◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』 DISC-2の3曲目


◆レコーディングミュージシャン(「はまなす」のみの演奏メンバーではなく、アルバム『大いなる愛よ夢よ』全体のクレジット)

01. ドラム:島村英二
02. ギター(AG):笛吹利明、幾見雅博
03. ギター(EG):松原正樹、芳野藤丸、幾見雅博
04. ベース:長岡道夫
05. キーボード:奥慶一、大原茂人
06. パーカッション:ラリー寿永、斉藤ノブ

07. ストリングス:KATOH JOE Group、tomato strings
08. サックス:ジェイクH・コンセプシオン (Jake H.Concepcion)


◆2015.11.03 夢野旅人

先ほどの「海を見つめて」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-12091349954.html で400曲目のレビューでした。


書き始めたのが、2014年2月4日の「あなたが僕を捜す時」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11764596054.html から。


当初は、早朝、母のところへ顔を出す往路の際、

ふと口ずさんだ唄を記しただけで、全部書こうなんて思わなかった。

それよりも、松山千春はライブ。


ライブリポート関連を先に構築しようと思っていました。

だけど、書き進めるうちに、それまで見えなかったものが多々見え始めた。

染み入る唄も、解釈も、この1年9か月の間にかなり変化した。


まだ途中ですけど、

流行り廃りではなく、歌唱力だけではない、言葉の表現力でもない千春の唄の魅力。


生活に密着した唄を、

心のままにストレートに、継続的に歌ってきたこと。


もちろん、

聞く人にとっては、届けられたが歌がすべて。

作り手の思いなんて本来、関係ない。

聞き手が作り手に歩み寄る必要もないのだろう。


失礼な言い方だけど、

ほかのミュージシャンの楽曲に比べると、

制作スケジュールも管理されていないし、

発表数も多い分、人によっては駄作ととらわれるだろう唄も存在する。


俺は、みんなに面白いドラマを見せたい。

くたばるときに、

俺のドラマは、面白かったかい。

お前たちを飽きさせなかったかい。

と問いたい。


フォークシンガーの唄を、一曲で判断しないでくれ。

生まれたときから、人生を閉じるまでが一曲なんだ。


と千春はいう。


だから、パブリックイメージにとらわれない。

物や金にも執着しない。

言いたいことはすべて伝える。


あれほどのシンガーだもの。

パブリックイメージをコントロールすれば、

アーティスト性は保たれ、

世間はもっと評価するはずなのに、


それをしない。


損得で物事を考えない。

それらを惜しむようになってしまったら、

今まで歌ってきたことが嘘になってしまうことを知っている。


松山千春が松山千春でいること。


パブリックイメージにとらわれないが、

見続けている者を裏切るようなことには、手をださない。


前述したとおり、

聞く人にとっては、届けられたが歌がすべてであるのだから、

そんなのは、音楽じゃない。


そう思う人が大半なのだろう。


けれど、これほど面白く、飽きさせないシンガーはいない。


若いとき。

心に響いた、誰かの、良質・名盤といわれるアルバムや曲が、

今、さして必要としなくなってく中、


当時、気にも留めなかった唄が、

今頃になって心に響く松山千春の唄の強み。


それを肌で、気づいたことがこのレビューを書き始めて、一番の収穫のような気がします。


「はまなす」に関することを追記しようと思ったのですが、

相変わらず長くなったので、また折をみて。


本日もよろしくお願いします。


◆2013.12.13 夢野旅人

数年前かな、友人に「夢野さん、あの当時から『はまなす』の良さ分りましたか、好きでしたか」と訊かれた。


1982年だから、今から31年前。

お母さん、お父さん世代となった我々も、あのころは御多分に洩れずというか、人間だれしも少年、少女。


若いから、バラードよりもアッパーなナンバーを欲していた。

一回のコンサートで「限りある命」や「時代をこえて」、 「ひとりじめ」よりも「長い夜」。


ギブミー「長い夜」、ワンモア「長い夜」、トリプルで「長い夜」を求めていたし、満足していた。


だから、「はまなす」を聴いたとき、「なに、これ、演歌か」と思った。

当時の満足度として、アルバム『大いなる愛よ夢よ』の収録曲の中で下から数えたほうが早かったです。


どだい、あのアルバムの中で当時のファーストインパクトは、「愛は気まぐれ」と「サンバ」だったもの。 そう、「大いなる愛よ夢よ」ではないんです。


友人がいうには、「私たちの世代なら、普通はそうでしょう、でも私の友人は、そのときから『はまなす』の良さがわかってたんですよ」と。

へえーっと感心した。


80年代、「はまなす」は、コンサートツアーでは、フルバンドで演奏されていない。

アルバム『大いなる愛よ夢よ』がリリースされた1982年の秋のツアーで「はまなす」は、ほぼレギュラーで歌われるが弾き語りでした。 


また暮れの東京厚生年金3daysでは歌われなかった。


その後、80年代のコンサートツアーで、

自分が知る限り、フルコーラスで歌われることはなかった。


イベントを含めても、フルバンドで聴けるチャンスは、

1982年の真駒内しかなかったのです。


いつぐらいからだろう。

自分が「はまなす」をライブで欲し始めたのは。

80年代後半だったと思う。


1990年6月29日 大阪厚生年金会館の初日。

アンコール、弾き語りで歌われた「はまなす」。

これは、絶品でした。


1996年春で初めてツアーでフルバンドのレギュラーメニューになるのですが、

その間では、あと一回。 

1993年秋の大井川。

ももちゃんのギターだけで、フルコーラス歌ったくらい。


最近では、

千春の友人、ウエキフーズ代表取締役社長・上木さんが「はまなす」が好きですからね。

福岡の公演では、2006年秋弾き語りでフルコーラスほか、イレギュラーで歌われる確率が高いです。


それにしても、

「はまなす」の間奏における、

人生の儚さを感じさせるメロディー。


あの頃は、そんなことさえ、

分からずにいた。

感じなかった。


母が床にふせた現在。

今の自分には、大声を出して泣きたいほど身に染み入ります。


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