貨幣の循環 | 秋山のブログ

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今まで説明してきた貨幣の循環のモデルを図で説明してみる。

貨幣の循環のモデルを図で順序をおって説明します。

1.貨幣はもともと借用書のようなもので、貨幣の供給は誰かの借り入れと対になって起こります。貨幣は使われても所有者が変わるだけで、
消滅することはなく、借金と相殺されることによってのみ消滅します。
2.従って、家計の金融資産と、企業の負債、政府の負債、外国の負債の和は常に一致します。
3.消費者の収入によって、有効需要が決まります。一般的な家計は、将来に備えて貯蓄する必要があるので、企業または国がまず負債を負って、その後回収し、返済するといった形にする必要があります。
4.実体経済の循環における貨幣が増えることによって、インフレが起こります。一人あたりの消費量が増えるならば、物価の上昇は弱いでしょう。生産が追いつかない時は、貨幣の量に比例したインフレがおこって、景気の加熱は沈静化するでしょう。
5.実体経済の循環における貨幣が減れば、価格は下方硬直性(既に生産に要したコストや返済予定額は下げようがない)があるので、需要は減り、その生産に要する人数が減少するので、失業者が増えます。
6.利率や配当が高いことによって、実体経済の循環に入ってくる銀行からの融資は減少し、流出する貨幣は増加します。インフレは抑制されますが、有効需要も減少し、不況になります。
7.投機的市場が活発になることや、株価等が上昇することによる実体経済に対するよい効果はいくつかあげられますが、その効果は小さなものです。