限界概念と需要飽和と有効需要 | 秋山のブログ

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限界コストが価格と釣り合う点まで企業が生産するという考えは、全くの誤りだろう。この現実に合わない(実証上も全く合わない)モデルを何故重用しているのか全く理解不能である。有効需要という概念を持ちだしてくれば、それは労働者の賃金の重要性を強調することになる。その結論を回避するためにやっているとしか思えないのだがいかがだろうか。経済学を作りなおすのであれば、ここは強く否定しておかなくてはいけないだろう。

経済学では、「限界」という概念が多用されます。この「限界」とは増加分のことです。例えばあと1個多く製品を作るための費用は限界コストと呼ばれます。限界コストが例えば商品の価格より高いということになれば、その商品は作られないことになるでしょう。さらに限界コストはその規模によって変動します。

限界コストは通常逓減します。例えば農耕用の土地が限界であるなどの理由で、最終的な部分では急激に逓増することもありえますが、土地にしろ設備にしろ通常必要以上に容易されるものです。企業が逓増するコストと価格が釣り合うところまで生産するなどということは、現実的ではありません。
では企業が何をもとに生産量を決めるかと言えば、以前の需要及びその他の情報を使った需要予想からです。経済において、もっとも重要なことがこの需要の理解です。

人間の胃袋に限界があるように、需要には限界があります。その結果、需要がそれ以上伸びない状況を需要飽和といいます。新たな需要を見つけ出す必要があるでしょう。
一方、収入が足りないために買いたいものが買えず、結果として需要が足りなくなるということも重要です。労働者層が搾取され、生産した分よりずっと低い収入しか得られなくなれば、買う意欲があっても買えないため需要に繋がりません。一方、搾取した富裕層は、需要飽和のためか、さらに大きな不労所得を得るために、使うことなくためこむので、十分な需要に繋がらなくなります。
過去の不況の理由を調べれば、労働者層の賃金低下による需要不足が見えてきます。



●人類の歩み

古代、人類は飢えとの戦いでした。いかに食料を手に入れるかが一番の問題でした。しかし人類は技術を蓄積し、十分に食料を確保する能力を得ていきました。
以前よりずっと多くの食料を、1人の人間が得ることができるようになったために、食料生産に全ての人間が従事する必要がなくなりました。二次産業が発達し、一次産業から多くの人間が二次産業に移っていきました。
しかし、やがて二次産業も需要飽和に至り、三次産業へと人が移行します。現代のそれぞれの産業の人口比を見れば、よく分かると思います。