日本に投資しないでください | 秋山のブログ

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友人が米国の某投資会社の書類を持ってきた。
日本は投資先としてどうかという内容の書類だった。

日本の中に誰かに投資して欲しい人間はいくらでもいるだろう。投資してくれるならそれは外国でもどこでもいいという向きもあるだろう。だから外国から投資を受けることはいい事。どんどん促進すべきことと考えてはいないだろうか。

途上国の場合、何かを生産するための設備を輸入するにしても先立つものがない。だからとにかくまず投資してもらう必要がある。彼らにとって投資をうけることは基本的によいことだ。

今の日本はどうだろう。考えればすぐ分るが、途上国とは全く事情が違う。
基本的に自前で設備を作ることが簡単な上に、設備(これはむしろ輸出するものだが)でも材料でも輸入のためのお金は十分ある。銀行は融資先運用先がなくて困っているくらいなのに、どうして外国に投資してもらう必要があるのだろうか。

外国なら日本の銀行が融資しないような案件でも投資してくれるという話なら、日本の銀行の融資の基準等を改めるべき話である。本質的に融資に値しないような業務に対して、外国の融資や投資を期待しているなら、それは不誠実な考えと言ってもいいだろう。

外国の株主の態度を見れば、配当をより多く求める傾向は強いだろう。嫌だと思ったら撤退することも簡単であり、駆け引きは得意なところだろう。

お金を借りることと貰うことを同じように錯覚することは、世の中では往々にしてある。外国の投資はいずれ引き上げることも考慮しておかなくてはいけない。
外国が日本製品を買ってくれるという話なら大歓迎だが、そういうこととは違うのだ。