こんにちは。千葉です。

川崎市はまだ雨が降っていないのですが、何時頃から降るのかな…移動のタイミングにぶつからないと良いのだけれど、っていうか傘を持ち歩かんといかんかな…


それはさておき。昨日は午後に時間が作れたので、本当に久しぶりに美術館へ行ってきました。


◆ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし

東京都庭園美術館(会期:4/24~6/20)



新・千葉さとしの「はい、クラシックを聴いてます」-デコと構成主義って…

ちょっと暑い日の午後に庭園美術館なんて、素敵ではなくって?(誰だよ)


まぁそれはさておき。千葉がロシア・ソヴィエトもの好きであることは今さら申し上げる必要もないかと思います。もちろん、きっかけはクラシック音楽、それもチャイコフスキイやストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチにプロコーフィエフなどなどの作品なのです。


ショスタコーヴィチの作品を時代を追ってみて行くとあまりの振り幅の大きさに彼の生きたその時代が知りたくなるのです。そこで調べはじめると、今では偽書と認識されている「証言」あたりの情報から、ともに仕事をしているメイエルホリドなど当時の文化芸術方向へ行く道と、トゥハチェフスキー元帥など政治方向へ行く道があるのです。

で、そのメイエルホリドともつながりのあるロトチェンコの多岐に渡る作品を、妻のステパーノワの作品と併せて展示するのが今回の展覧会です。絵画、グラフィック、建築に空間構成、そして広義のデザインなどなど。家具や舞台美術のような実用であのデザインか、あはははは…


先ほどショスタコーヴィチつながりで紹介したのだから、メイエルホリドの「南京虫」の舞台や衣装のデザインが気に入った!というべきところでしょうけれど、個人的には各種ポスターが気に入ってしまって。読めもしないキリル文字のタイポグラフィ、なんであんなにカッコいいんでしょう…

読めないのだけれど、そのコピーをマヤコフスキーが書いていたりすることや(「国立出版社を想起せよ!このマークは知と光の源泉です。」とか…)、「当社の株主リストにあなたの名前がまだないのは恥ずかしいことです。」など、いちいちツボです。資本主義的洗練を重ねた現代のコピーにはありえない直截さ、たまりませんね!(笑なし)


ステパーノワの絵画はちょっとバウハウス方面を思い出させるものですし、写真作品は独特の構図にかつての「エヴァンゲリオン」(ヱヴァンゲリヲンではなく)や新房監督作品を思い出したり。いやぁ、いろいろと楽しませていただきました。時間があったらもう一回くらい行ってもいい、と思えました。


なお。東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸なのです。アールデコらしい整理された外観、品のある内装が素敵な建物でしたけれど、それとロシア構成主義って、かなり強烈なミスマッチですよねぇ(笑)。どちらかと言えば洗練より直載を好むワタクシではございますが、何度かこのミスマッチに吹き出しそうになったものであります。荒川アンダーザブリッジのマリアさんのように、と言っても伝わらないかな…


とりあえず以上、ご報告とオススメでした。あれ?奨められてる感じしませんか?変だなぁ…


なお、本日のマーラーはバーンスタイン指揮コンセルトヘボウ管の交響曲第四番です。そうそう、昨日のディスク選びにはこれに行くことが大きく影響しておりましたし、今日の選曲には昨日聴いた第三番が大きく影響しております。I am so easily assimilated… と思いつつ、また後ほど。