こんにちは。千葉です。
今日はドラゴンズもマリーンズも気持ちのいい勝ち方で文句なし!先ほど放送されていたマリーンズのコーチ二人の話も面白かったです。よしよし。


さていい気分で本日のマーラーへ行きたいところですが、正直に申し上げてちょっと…でした。

マーラー:交響曲全集/ボストン交響楽団 小澤征爾
¥14,000
Amazon.co.jp


小澤征爾がボストン交響楽団に在任した時代の遺産として一番に挙がるのは、やはりこのマーラーの全集でしょうか(※大地の歌除く)。足かけ13年の長期にわたり録音され続けたチクルスの最後に収録されたのが、ジェシー・ノーマンをソリストに迎えた交響曲第三番でした。録音は1993年4月、ライヴレコーディングです(最後に拍手いり)。


暑い日にはこの曲だよね!と言ってきた千葉ですから、今日のような日にこの曲に手が出るのは自然そのもの(まぁ、長いですけど)。ですが、この演奏だとちょっと辛い。特に、第一楽章のような長大な楽章が散漫な出来なのは辛い。
細部でいろいろと仕掛けているのはわかるのだけれど、全体像が見えてこなくてもどかしい。ただでも情報量が多くて大変な曲なのに、打楽器の定位が不思議な録音(ミキシングがおかしい?)と相まって実にまとまりが無い演奏になってしまっています。
第六楽章も、途中まではとても美しいのだけれど、コーダに向けての音楽の流れが見えにくい。楽譜を音にする能力は高いマエストロだから、演奏上の問題があるとは思わないけれどどうにもノリきれない。この滑らかな演奏、雰囲気はあるけれどここには劇がないように思えるのです…


第二~第四楽章は細部をして語らせるスタイルが成功していると思うのです。角のない演奏スタイルは第二楽章で特に成功しているように思うし、第四楽章はノーマンの存在感込みでなかなか聴かせる演奏です。でも、本筋が見えないのでは、どうも。


千葉は彼らの演奏を実演で聴くことはできなかったから、もしかすると聴くべきポイントが掴めていないのかもしれない、とは思いつつ、今回はこのように感想を申し上げました次第。ご意見やご批判などございましたら、コメントかtwitterの方ででもお寄せくださいませ。


以上本日のマーラーでした。すみません、なんとも盛り上がらない週の〆になっちゃいました…今週は率直だったらそれでいいのか週間だったようです(開き直るな)。いささか締まりませんけれど、これからちょっと音を出してから寝もうと思います。では皆様おやすみなさい。