こんにちは。千葉です。

曇天の日はいやおうなく冬を感じさせますね、やれやれ。特にも、洗濯物が乾いていないときにはもう(おい)。


さてと、昨日は宿題もひとつ、無事に済ませましたので(無事?)、遅まきながら土曜日に行ったコンサートのお話など。


◆カレファックス・リード・クインテット

2009年11月28日(土)18:00開演 東京文化会館 小ホール
入場料:全指定席 \5,000


<プログラム>
モーツァルト(エドアルド・ウェスリー編曲):五重奏曲 K.406
ドビュッシー(オリヴァー・ブックホールン編曲):ベルガマスク組曲
ラヴェル(ラーフ・ヘッケマ編曲):スペイン狂詩曲
チャイコフスキー/デューク・エリントン(オリヴァー・フックホールン編曲):「くるみ割り人形」ジャズ組曲 他


オーボエ(イングリッシュホルン持替)、クラリネット、アルト・サックス、そしてバス・クラリネット(バセットホルン持替)、ファゴットの五人で編成されたこのクインテット、聴いてまいりました。久しぶりの東京文化会館小ホールでした。彼らは何枚かの録音もあるようなのですが事前にはそのサウンドがイメージできぬまま、力を抜いて楽しむつもりで行ったその感想は。

全体の感想を最初に言うと、高い技量を活かして上質なエンタテインメントを提示する、素敵な演奏家たち、でした。この前も書きましたが通常の木管五重奏からフルートとホルンをはずしてアルト・サックスとバス・クラリネットを入れるわけですから、聴く前は勝手に心配してたんですよ、音量のバランスは?とか高音域が少し弱くなるんじゃない?とか。


いやはや、彼らのようなちゃんとした音楽家相手に無礼にも程のある予測でした、申し訳ないくらい。昨日演奏された中で、最も感心したのがアンサンブルのサウンドを活かして独特のハーモニーを綺麗に響かせたドビュッシー、そして多彩な音色で小さなビッグ・バンドを堪能させてくれたエリントンです。もちろん、アンコールの「Jump for Joy」込みで。ドビュッシーでは管楽器ならではのハーモニィの美しさを、エリントンでは自由自在にジャズのイディオムを使いこなす彼らが存分に楽しんでいるのが本当によく伝わってきました。

いっぽう、モーツァルトは原曲が好すぎること、そしてラヴェルはアイディア過剰で五重奏の枠を超えすぎかな、という部分も見られたように思います。もちろん、最高度の演奏の中でちょっと落ちるかなくらいの話ですよ。


全体に彼ら自身のアレンジも含めてよく考えられたアンサンブルを楽しみました。管楽器を愛好されている皆さん、ああいう音は絶対に録音には入りきらないから、ぜひとも会場に行ってみてくださいね、なんて思いました、心底。


以上簡単ながらコンサートの感想でした。ではまた。


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新譜はこれらしいです。ラモーか、楽しそう・・・