こんにちは。千葉です。

先日の買い物で、一点分値引きのはずがレシートを見たらされてないよ!と思って今日出向いてみたら、大変な混雑。また明日出直すといたしましょう。


それはさておき、コンサートの予習です。先日さらっと紹介したこのディスクの感想をば。


Stravinsky: Works for Piano
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ミシェル・ベロフが1970年代から80年代にかけて録音したピアノ作品集、そのうちの二枚目に、今度コンサートで聴く作品が収められています。二枚目の収録曲は以下のとおり。


「ペトルーシュカ」からの三楽章(1911-21)

・ピアノ・ラグ・ミュージック(1919)

・タンゴ(1940)


以上ピアノソロ、以下は小澤征爾指揮パリ管弦楽団との共演


ピアノとオーケストラのためのカプリッチョ(1929)

ピアノと管楽器のための協奏曲(1923)

・ピアノとオーケストラのためのムーヴメンツ(1959)


Wikipediaに項目があったものはリンクしておきました、その情報の精度はまちまちですけれど。


一曲めの「ペトルーシュカ」からの三楽章、これはもう有名になっちゃいましたけれど、富田勲氏の作とは別のものですからね。ポリーニの演奏ばかりがよく言及される感がありますが、この演奏はまた違った個性ある好い演奏だと思います。

それにしても、この「ペトルーシュカ」は筋書きを追っていないものだから、「熊が来るぞー」「キター」のあとに何も来なかったりする、ちょっと不思議な展開を見せるなぁ・・・


二曲めは、いわゆる「ジャズ」の影響を受けたヨーロッパの作曲家らしい作品、ですね。最近ガーシュウィンのことを調べていたものだから、意外なほど素直に受け取れたように思います。メロディはアレですけど、ちゃんとしたラグタイムです(ほめてるか?)。

続く「タンゴ」も同様ですね。アメリカ時代最初の作品、これではさぞ肩透かしだったことでしょう(笑)。


そして今回の予習の対象、カプリッチョです。次の協奏曲ともども、自身の演奏で稼ぐ予定だったとのことですが、受けたのでしょうか(笑)。と、まぜっかえしはそのくらいにして。


カプリッチョも協奏曲も1920年代の作品であればいわゆる新古典主義の時期にくくられるのでしょうけど、それ以上に「六人組」に共通する軽さや「ジャズ」からの影響を感じさせるものがより多くあります。

ちなみに、協奏曲は「管楽器のためのシンフォニーズ」のあと、カプリッチョは「アポロ」や「妖精の接吻」のあとの作品。なるほど、そのへんも聴くとしましょうか・・・


最後に収められたムーヴメンツは、なんと言えばいいのかしら・・・サーヴィス抜きの「アゴン」といったら伝わるかな・・・(「アゴン」だって相当知られてないぞ)晩年のストラヴィンスキィ、なんとも紹介できないです、まだ。


全体を通じてベロフは上手だし活きが良い!ので、このあたりの作品を聴いてみたい方にはオススメできる出来かと存じます。何よりお値打ち価格ですしね(笑)。一枚めについては、今回はパス。また機会があったらということでご容赦のほど。


ひとまずはこれにて。そろそろさすがにショスタコーヴィチのことも始めないと、ですね(もちろん、キタエンコの話とは別に)。ではまた。