こんにちは。千葉です。

我がドラゴンズが指名権を獲得できなかったのは残念だけど、菊池くん、埼玉はそんなに心配するほどの都会じゃないから大丈夫だよ!と岩手出身者として先輩ぶってみた(何気なく無礼な発言)。


今度は硬いほう、読了です。

昭和のエートス/内田 樹
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内田樹先生の本、何冊か併読しているとだんだんなにで見たトピックだったか忘れてしまいます(笑)。というのも、ブログに書かれた文章をベースに、掲載される媒体に応じてチューニングされた文章が並ぶのが最近のスタイル、であればブログを読んでいる千葉には既視感との戦いになることが多いのですよ。まぁ、そのスタイルの善し悪しを言うつもりはありませんし、書き換えられることによってより受け取りやすくなっていることが多いのは、それこそちゃんと読んでいるからこその功徳、ですよ!(大げさかな)。

本書では、章立てごとに四つのお題が論じられます。昭和、憂国、状況、老いについての無前提な「常識的」見解をひとつずつ改めていくスタンス、大いに勉強になります。

個人的には憂国(愛国でもいいかもしれない、彼らの自称を尊重するなら)についての論に、自分があいまいに考えていたことを言語化してもらえたような心地良さがありました。無前提な愛国、保守、改革、いずれも恐ろし過ぎますよ(最近、この仲間に友愛がはいりました!って、この言葉で想起されるフランス革命からしてかなり剣呑なものだと思いますけどね)。

自分の頭で考えるのは大事だと思うのだけれど、それだけだと状況に追いつけなくて結果として誤ってしまうかも、なんて思ったりするクリアカットじゃない思考をする千葉には、今後も内田先生の教えが必要だわ、と再認識いたしました。
なお、内田先生のブログはこちらです。麻雀や合気道の日々の合間に興味深い視点が散見されますので(偉そうなことを言う!)、興味のある方はまずこちらをご覧になるのがよろしいかと 存じます。


ひとまずこれにて〆ましょう、ではまた。