こんにちは。千葉です。
昨日はね、ずっと待っていた「さよなら絶望先生」のOAD付単行本第16巻が発売されたので、もう気が気ではありませんでしたよ(どうして???)。
その話はおくとして、「買いあさった」CDの話を。またしても、彼のディスクです。
- ベルリオーズ:幻想交響曲/ヤルヴィ(パーヴォ)
- ¥2,504
- Amazon.co.jp
これもねぇ、SACDで買うほうが良いのはわかっているのです。もともとテラークのちょっと癖はあるけどクリアな録音は、間違いなくよりよく聴くことができるのでしょうから。でもお値打ち価格にはかなわない
のがちょっと本気で残念。むむむむむ。
それはさておき、パーヴォ・ヤルヴィとシンシナティ響のベルリオーズ、「幻想交響曲」と「ロメオとジュリエット」から愛の場面、って、これしか出さないからね!みたいなカップリングはやめてください~!
いえ、出ただけでもまだマシなのでよしとします。わがまま言ってスミマセン。(誰に謝っているのだろう)
でこの演奏。
まずは交響曲から。歯切れがいい!ここまで屈託のないサウンド、ちょっとすがすがしいかも!!
えっと、この曲って、確か届かない恋情と、それが反転する「妄想」の物語、なんですよね、一応(笑)。いえ、語りかたの問題かとは思うのですけれど、この演奏は主人公に感情移入させるタイプの、浪漫的な演奏ではありませんでした。テンポのコントロールやコントロールの行き届いた感じに、後のベートーヴェン演奏を思わせるところを感じたりいたしました。
ちなみに第二楽章はコルネットあり、これでもか、ってくらいに華やかです。これはこれで素敵。ふふふふふ。
続いて「愛の場面」。びっくり。「トリスタンとイゾルデ」かと思いました。けっこう本気で。
いえ、影響関係にあることくらいは知ってますよ、ベルリオーズとワーグナー。確かバーンスタインは直接にこの二作をさして影響関係を指摘していたような記憶もあるし。
でもねぇ、交響曲であれだけ「古典」への近さを意識させてくれた人が、こっちではこれだけ浪漫的に愛を歌いますか。このギャップ、作曲時期を映したのか?むむむ、パーヴォ・ヤルヴィ、侮れんな。もちろん、最高に褒めてますよ。
いやはや、力ある有能な音楽家、一面的な見かた聴きかたで捉えてはなりませぬぞ、と学んだように思います。後でラトル&ベルリン・フィルの録音と聴き比べてみようかな、かなり方向が違って面白そうなので。そんなことを思わせてくれる、なかなか刺激的な演奏でした。拍手。
ちなみに。お値打ちお値打ち言っていますが。テラーク・レーベルのサイトから遷移する「CONCORD」なるサイトで見ると、CDもSACDも値段一緒で売ってます。 おいおい、とだけ申し上げてひとまずこれにて。ではまた。