生命保険加入率、女性が男性上回る 働く女性増え81% | 職場が元気になるための人事・労務を考える千葉の社労士・CFPのブログ

生命保険加入率、女性が男性上回る 働く女性増え81%



 生命保険文化センターの調査で2010年度の「生活保障に関する調査」によると、個人年金保険を含む生命保険の女性の加入率が81.4%となり、1987年の調査開始以来初めて、男性(79.9%)を抜いたとのことです。


 働く女性が増えたこと、それに伴い保険会社が女性向け商品を増やしたことなどの表れでしょう。


 その要因となったのは「晩婚化」です。


 晩婚化で女性が仕事に出ることが増え、男性にとっても万が一の場合に家族を支える死亡保険に加入する年齢が遅くなり、需要が減っていることが大きな要因と思われます。


 生保加入率は、長期にわたって男性が減り、女性が増える傾向にありますが、これからもしばらくはこの傾向が続きそうです。


ひらめき電球平成22年度「生活保障に関する調査」 (生命保険文化センター)


【記事】


 生命保険加入率、女性が男性上回る 働く女性増え81%


 生命保険文化センターがまとめた2010年度の「生活保障に関する調査」によると、個人年金保険を含む生命保険の女性の加入率が81.4%となり、1987年の調査開始以来初めて、男性(79.9%)を抜いた。働く女性の増加などで女性の生命保険のニーズが増えているためで、生保各社とも女性向けの品ぞろえを強化している。


 調査は3年ごとに行っており、10年度調査は10年4~6月に全国の18~69歳の4076人を対象に行った。それによると、民間の生保や簡易生命保険、JA(農協)の共済などを含む全生保では男性が前回の07年の調査より2%幅減少して初めて8割を切ったのに対し、女性は同0.2%幅増加した。初回の87年の調査では、男性が84.9%、女性が71.2%。長期にわたって男性が減り、女性が増える傾向にある。


 背景には、働く女性による医療保険などの加入が増えたことや、男性の晩婚化で若い男性を中心に、万が一の場合に家族を支えるための死亡保険の需要が減っていることなどがあるとみられる。


 生保各社は今後も成長が見込めるとして、女性向けの商品を強化している。朝日生命保険は昨年10月、男性に比べて女性の方が患者数が多い病気などによる入院に給付金を払う女性専用の医療特約を発売。アクサ生命保険は昨年6月、働く独身女性をターゲットに、がんと診断された場合に通院などで減る収入を補う商品を日本で初めて売り出した。がん保険が主力のアメリカンファミリー生命保険(アフラック)も乳がんなどの女性特有のがん治療に給付金を手厚く払う特約を販売するなど、女性のニーズに合わせた商品を増やしている。


    (2011年1月3日 asahi.com)