震災、これからのこと。 | こびとの小部屋

こびとの小部屋

緑ゆたかなパワースポット、南阿蘇で「オーベルジュ森のこびと」という小さな宿を営むオーナシェフのたわいもない日常を綴ります。

ご心配頂いていた、森のこびとのお客様へ。

こんにちは、やっとブログがかけるようになりました。
お手紙を書くような気持ちです。
少し長くなるかもしれませんが、どこからどう書けばいいか分からないので思いつつままにあなたに書きたいと思います。

地震でいろんなことが一変してから、2ヶ月以上経ちました。

やっと今頃になって落ち着くことが出来ました。

森のこびとは、今は営業のめどは立っていません。そしてそのことをどう受け止め、これからどうしていくのがベストなのかを考え、一度も足が止まることなく動き続けていました。

今福岡で生活するベースが出来ました。
私は仕事のめどが立ち、そして宿の復活に向けて微力ながら動いています。

宿の建て直しだけでしたら、1年もすればできるのかもしれませんが、そこに至るまでにメルヘン村の丘や村内の道や地盤の検査などの、いくつかのハードルを越えないとスタートラインに立てない複雑な状況です。

なので、復旧できることをライフワークにしながら、別にお仕事を進めていくことにしました。

弟(だいご)も同じく福岡で、最近学校に通いだしました。


これまで、11年間オーベルジュ森のこびとにご来店いただいたお客様の方々は、私にとって一生の財産です。
私を育て、励ましてくださりありがとうございました。
足りないことだらけでしたが、それでも何度も来て頂いたお客様には、本当に感謝の気持ちしかありません。


私にとって、このお仕事は、単なる宿のお仕事では無く、自分自身でした。

皆様からの評価は、口コミではなく私に対する評価だと正面から受け止め、歩みを進めていたと思います。


こんな結果になってしまい残念ですが、今は南阿蘇で私が出来ることはあまりありません。

なので、これから暫くは、他の仕事をしながら、これまでと同じように自分の可能性にチャレンジしていきたいと思います。

またいつか森のこびとのシェフとして皆様にお会いできる日が来るよう祈っています。


このブログに関してはこれからも、進展がありましたら更新していきたいと思っています。


阿蘇の「阿」は、ひらがなの「あ」。つまり始まりを意味します。
阿蘇の「蘇」は、「還る」という意味です。

始まりに還る場所であるこの場所で、こんなにも災害が集中している意味ってなんでしょうね。
そんなことも考えたくなるくらい、ピンポイントで土砂崩れが起こっています。

だけど、南阿蘇の皆は元気ですよ。毎日笑ってすごしています。



ではまた。


シェフ 初水