【勝訴:画期的判決】在特会による朝鮮初級学校襲撃事件民事判決 | ANTIFA★黒い彗星검은혜성  だにえる단열の一言。

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韓国籍在日朝鮮人3世、いわゆる「在日コリアン3世」のだにえる단열が大好きな『日本』について書く、そんなブログです。
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2009年12月4日、京都市南区にあった京都朝鮮第一初級学校(初級は日本学校での小学校。今は生徒減少や在特会襲撃などを考え、第二、第三と統廃合して、第三初級学校が改称し、朝鮮初級学校になった、さらに今年4月から伏見区のキレイな新校舎で学生たちは学んでいる。)を平日の昼間、授業中に学校の公園使用に関する抗議と称して、当時「チーム関西」と呼ばれた在特会関西支部及び主権回復を目指す会関西のメンバー8人が襲撃し、校門の前で、酷い民族差別的言辞を拡声器を使って、がなり立てて校舎内の子どもたちを泣かせ、恐怖を感じさせた。
ほんとうに醜悪で、日本における民族差別意識とその暴力性を象徴するような事件であった。それから約4年、この一連の事件に関して、やっと刑事裁判と民事裁判すべてに判決がおりた。

ちなみに、私は去年一月、西村斉とその父親とカメラマンのブレノが出廷した京都地裁の裁判を傍聴したが、それ以降裁判を傍聴してはいなかった。

引用「京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)周辺での街宣活動で業務を妨害されたなどとして、学校を運営する京都朝鮮学園(同市右京区)が「在日特権を許さない市民の会(在特会)」と関係者9人を相手取り、半径200メートル以内の街宣禁止と計3000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、京都地裁であった。橋詰均裁判長は在特会の街宣は人種差別に当たるとし、同範囲内の街宣禁止と約1226万円の支払いを命じた。」時事通信の記事
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013100700032

この判決は、学校側、原告側の圧倒的な勝訴であり、日本において民族差別、人種差別の暴力が、事実上、「ヘイトスピーチ」司法の場で認められ、法的に規制される対象になったたことは大きな前進だと思う。

さらに、上記のヘイトスピーチ規制の判例が出たことによって在日朝鮮・韓国人や在日中国人、そして多くの在日外国人、不安定就労の移民や部落差別など日本の歴史性と社会・政治性を強く帯びたマイノリティへの直接的な排外・憎悪、差別の暴力に対して、表現の自由とのダブルバインドのなかでの人権意識やその価値観の構築、議論する契機になりえると思う。
もちろん、そのようなマジョリティによるこころない暴力を直接的に介入・規制できることも示唆している。

また、在特会に関して言えば、この判例の意義のみならず、約1226万円の賠償命令と街宣禁止は今後の在特会の醜悪な活動においても大きく影響されるものであると考える。まず組織維持に関しても大打撃であり、現在のデモの動員数を見る限りにおいても賠償金支払いが可能かどうかということと、上訴して高裁で争う組織体力が残されているのか疑問であり、責任能力含めて在特会の組織自体が瓦解することもあり得るだろう。

今日のこの判決で改めて思うことは、この襲撃事件で大きな傷を負った子どもたち、保護者、学校関係者たちにとって、この判決が慰労になればと思うとともに、同胞社会にとって民族教育の大切さをもう一度噛みしめながら、総連、民団など枠組みを超えて、これからの世代にあった民族教育のあり方を模索し、同化に抗いながらもより日本社会で生きやすいように自主的な民族教育と交流が必要であると強く思う。

そして、まずは朝鮮学校「無償化」制度排除に関しての裁判の動向と日本政府に対する強い抗議が必要であり、さらに民団系などはほとんど日本学校に通っている現状とダブルの同胞が増加している背景を考えながら、同化ではなく民族心、誇りと奪われた言葉と名前を堂々と持てるように新しい民族教育の在り方や予算の使い道の増設など現実的で建設的なものを作っていくべきであるだろう。もう分断を組織維持や動員の資源として利用される時代は終わらせなければいけない。ウリヌンハナ!!(私たちはひとつ)!!これから、在日同胞の民族和合を目指すべきである。



民事裁判の詳しい経緯については、長年「在特会」を観察している三羽の雀の
「東村山市民新聞」の迷宮というブログに書いてある。
http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/m/pages/118.html?guid=on


多くの新聞、メディアが今日の画期的な民事判決を報道している。↓

https://news.google.com/news?ncl=dEKlCaf6gAQut6MBGluzwElmv7x_M&q=在特会
&lr=Japanese&hl=ja 


地元、京都新聞記事

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20131007000060

「京都朝鮮第一初級学校に押しかけ、民族や出自への差別的な憎悪表現「ヘイトスピーチ」を浴びせる街頭宣伝を繰り返し、民族教育を妨害したとして、学校を運営する京都朝鮮学園(京都市右京区)が「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と同会関係者に3千万円の損害賠償と学校周辺での将来にわたる街宣の差し止めを請求した訴訟の判決が7日、京都地裁であった。橋詰均裁判長は「被告の示威行為は人種差別に該当し、差別行為に対する効果的な保護と救済措置となるような高額の損害評価が必要」として原告側の主張をほぼ認め、約1200万円の支払いと街宣差し止めを命じた。
 原告側弁護団は、ヘイトスピーチによる被害の悪質性を強く訴えており、「主張が実質的に認められたと考えられる。同種のヘイトスピーチに対する抑止となる画期的判決」と評価している。」

判決の根拠になった国連条約や在特会の動向、ヘイトスピーチの解説が詳しい読売新聞の記事「関西発」

http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20131007-OYO1T00695.htm?from=main1

「朝鮮学校に対する「在日特権を許さない市民の会(在特会)」などの街宣を巡る訴訟で、7日の京都地裁判決は、街宣を事実上の「ヘイトスピーチ(憎悪表現)」として、人種差別にあたると判断した。東京や大阪では、激しい言動で在日韓国・朝鮮人の排斥を唱えるデモが繰り返され、反対派との衝突も起きている。判決は、過激なデモの規制に関する議論に一石を投じるのか。
 原告側弁護団と朝鮮学校関係者は閉廷後、京都弁護士会館(京都市中京区)で記者会見。塚本誠一・弁護団長は「裁判所はヘイトスピーチの悪質性を認定した。被告側の『政治的表現だった』などとする弁明に惑わされることなく、行為の本質をよく理解した判決だ。全国の朝鮮学校で学んでいる子供たちの励みになる」と喜んだ。
 原告代表の孫智正ソンチジョン・京都朝鮮学園理事長も、「拡散する傾向があるヘイトスピーチを今後抑止するうえで、有効になりうる」と強調した。
 一方、在特会の八木康洋副会長は地裁近くで報道陣の取材に対し、「(活動が)正当と認められず、非常に残念。これだけの(賠償)金額ですので、今後の活動への影響はあると言った方がよい」と述べた。
 被告側代理人の徳永信一弁護士(大阪弁護士会)は「被告側の言い分がことごとく退けられており、敗訴判決だと認めざるを得ない。ただ、在特会の活動にも社会への問題提起として評価できる部分はあり、そうした正当な表現まで封殺されてはならない」と話した。
 ヘイトスピーチは、人種や国籍など特定の属性を持つ人たちに対する差別的な言動のことをいう。日本でもここ数年、在日韓国・朝鮮人らを対象にしたデモが急速に広がり、社会問題化している。」

朝鮮学校襲撃事件は人種差別であり、街宣はヘイトスピーチであると地裁が認めたことを報じる時事通信の記事

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013100700032

「学校側は街宣をヘイトスピーチ(憎悪表現)と認定した上での賠償を請求。在特会側は街宣は表現の自由により保護されると主張していた。
 橋詰裁判長は、「在特会の一連の行動は在日朝鮮人に対する差別意識を訴える意図があり、人種差別撤廃条約に盛り込まれた『人種差別』に当たる」と、事実上ヘイトスピーチだと認定。「違法性があり、人種差別行為に対する保護及び救済措置となるよう(賠償額は)高額とせざるを得ない」と述べた。
 原告側によると、ヘイトスピーチに対し、禁止や賠償の司法判断がされたのは初めて。
 判決によると、関係者らは2009年12月~10年3月、同校周辺で3度にわたり「スパイの子ども」「朝鮮半島に帰れ」などと、拡声器で怒号を発するなどして授業を妨害。この様子を写した動画をインターネット上で公開したとされる。」


京都朝鮮学校に子どもを通わせる保護者の声を報じる毎日新聞の記事
http://mainichi.jp/select/news/20131007k0000e040173000c.html

「当時3人の子どもが朝鮮学校に通っていた金尚均さん(46)は「ヘイトスピーチ」を認める判決が出ても、判決日翌日にまた、在特会が学校周辺に街宣をかけるのではないかと不安だったという。金さんは「当時事件のあった京都朝鮮第一初級学校ではなく、今ある新しい京都朝鮮初級学校周辺の街宣差し止めを認めたことは大きい。親として子どもたちに笑顔で報告したい」と語った。

 また、当時5年の長女が差別街宣にあった保護者会長(当時)の女性(45)は「判決を聞いてから涙が止まらない。事件は朝鮮人として生きる私たちの日常を踏みにじった。『朝鮮学校が悪いのか』『朝鮮人が悪いのか』と子どもたちに言われたこともある。今回の判決により、日本社会の中で安全に朝鮮学校で学べることを示した。子どもたちにはこれから堂々と生きていってほしい」と目を潤ませながら語った。」


テレビ朝日の報道

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000013682.html

追記として、
2010年12月4日、在特会及び主権回復のこの襲撃事件を英雄化し一周年を記念したデモがあったが、私がそのデモ妨害と西村修平(主権回復を目指す会代表)暴行容疑で逮捕されたときに掲げたプラカード(バナー)。
「民族教育の権利を守るぞ!!阪神教育闘争の精神を受け継ぐぞ!!祖国統一!うりぬんはな!!」

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2009年12月4日、在特会系、チーム関西による京都初級学校襲撃事件

【閲覧注意】学校側による撮影
http://www.youtube.com/watch?v=7u3Nr8xyfkk



在特会らによる朝鮮学校に対する襲撃事件裁判を支援する会(こるむ)

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