里川を取り戻せ | 自然の力はプライスレス

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まりんとの生活っぷりなどなど。

昨日の報道ステーションで進む多自然川づくりの事を話していた。

現在、都会では、コンクリートで固められた水路を里川に再生しようという試みが進められているそうだ。
まずは横浜市瀬谷区和泉川について。
10年前までは矢板護岸された川はどぶ川と化し、洪水や水害に困っていた。
元横浜市職員の吉村さんが、洪水対策に関わり、コンクリートで固めるのではなく、ヨーロッパで生まれた改修法を取り入れた多自然川づくりを採用した。

両岸を土で埋め水辺を広く取り、草を生やしただけで一年後に清流が戻って来た。
土手を広く取る必要があったために岸辺の宅地を買収する費用がかかったが、まっすぐだった川を蛇行させたために流れを自然がコントロールし、氾濫は無くなり、川には40種類以上の生き物が戻って来た。
鮎よりも綺麗な清流にしか居ないアブラハヤや、渓流の宝石と呼ばれるカワセミも居る。

犬達が散歩し、子供達が川で遊び、すれ違う人々は自然と挨拶を交わしたくなると言う。
月に一度はボランティアが雑草を刈り取っているそうだ。
地元の人達が大切にしている場所だからゴミも犬のウンチも落ちていない。

他の川でも多自然川づくりは始まっている。
埼玉県朝霞市黒目川
静岡県三島市源兵川
横浜市栄区いたち川

不可能と言われて来た東京でも、初の試みが杉並区善福寺川の工事において始まっている。
善福寺川リバーサイドblog

九州大学島谷教授曰く、
「自然を取り戻すためには人間が譲歩して川に空間を与えなければならない。それが出来れば豊かな社会になっていくだろう。」