村田への期待と不安(主に不安) | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

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村田諒太のプロ転向が決まりそうです。一時期はプロ入りの可能性は1%と本人もコメントしていたように、このままアマで活動して次のリオ五輪を目指すのがベターかなと私も思ってました。27歳という年齢。五輪金という立場。東洋大職員という安定した仕事。自身が極限まで五輪で勝つために磨き上げたスタイルを崩すリスクまで負って、プロ転向することは余り良い選択とは思えない・・・はずでした。しかし、AIBAが強要してきたAPBへの参加要請が村田をして修羅の道へと歩まざるをえない状況まで追いやったのは、まさに運命のイタズラと言うべきでしょうか。
今回はフジが村田獲得に積極的に動いたとされてます。ライバル局のTBSが格闘技に代わるコンテンツとしてボクシングでそこそこ成功してるのを見越しての色目でしょう。ま、視聴率さえ稼げれば競技を育てることなぞ、微塵も考えないマスゴミですから彼らに初めから期待してませんが。ミドル級の選手をスターに育てるのに相当な覚悟があるのですかねえ。つまらない家族愛なぞでお茶を濁して金メダルの輝きに泥を塗ることにならないか心配です。リング外よりもリング内に金を使って欲しいですね。潤沢な資金があるならば。
また、三迫ジムが所属候補というのも何かと不安です。輪島や三原など重量級世界王者を擁する時代もありましたが、それも今は昔。最近では相澤や戸部など有望アマ選手を育てきれないイメージが拭えず、金の卵を預けるには相当の不安があります。今回は金メダリスト。しかもミドル級なので帝拳や協栄、ワタナベですら成長過程を刻むマッチメイクを継続出来るかどうか不安なのに、三迫で本当に大丈夫なのでしょうか?個人的には海外を主戦場にして欲しいのですが。
いきなりは無理でしょうが、やはりやるからにはマルチネスやゴロフキン、ピログなどと互する位の選手になってもらいたいです。まあ、いろいろハードルはありますが、村田は世界的なスター選手になれる可能性を持っているのは衆目の一致するところです。一時的な話題作りに周囲が勝手に奔走して「視聴率」だの「テレビ」だののために無駄に浪費しないで欲しいですね。村田の才能はあくまでも本人とボクシング・ファンのために開花されるべきものです。マスコミやテレビ屋のオモチャにされないように気を付けてもらいたいですね。
ファンはテレビ屋の自己満足バラエティでなく、素のままのスポーツを見たいのです。