『玉琢(みが)かざれば器を成さず、人学ばざれば道を知らず』

―玉不琢不成器、人不学不知道―

 

 

 

<礼記>

「礼記」は、この言葉を揚げたあとで、「この故に、古の王者は、国を建て民に君たるには教学を先となせり」と続けている。

 

教学を最優先の課題とした、というのだ。なにを教えたかといえば、多分、こまごました知識の類ではなく、社会人として立っていくための基本的な教養や心構えといったものであったに違いない。「道を知らず」の「道」とは、そういう内容であろう。

 

今の日本には、こういった面の教育が欠けているように思われる。それでも男の場合はまだよい。家庭がダメ、学校がダメでも、社会に出てからいやおうなしに鍛えられていく。企業の社員教育なども、そういう面ではかなり重要な役割を果たしつつある。

 

問題は女性の場合だ。古いモラルがくずれたのはいいが、それに代わる新しいモラルが生まれていない。その結果、甘えばかりが目立つ 「型なし人間」がふえている。これは、相当に重症だ。

 

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