夜郎自大

『夜郎自大』
―夜郎自大―

 

<史記>

漢の時代、西南地方のはずれに夜郎 という小さい国があった。あるとき、この国に漢の使者が立ち寄ったところ、王様は、「我が国と貴国とでは、どちらが大きいか」と訊ねたという。

漢は中国全土を支配した大帝国である。これに対し夜郎は、国とはいっても、幾つかの部落を合わせた程度のちっぽけな存在にすぎない。たとえてみれば、月とスッポンほどのちがいもあった。

そんなちがいもわきまえないで尊大に構えている王様を笑ったのが、「夜郎自大」ということばにほかならない。

「夜郎自大」は、自他の位置関係を正確に量れない視野の狭さから生まれてくる。たんにそれだけならば、まだご愛敬ですまされるのかもしれない。まずいのは、それが尊大な態度に結びつくことである。これではふんぷんたる臭気を発して、せっかく近づいてくる人まで遠ざけてしまう。

 

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  守屋 洋 (著)
  文庫: 409ページ
  出版社: PHP研究所 (1987/12)
  ISBN-10: 4569563805
  ISBN-13: 978-4569563800
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