『禍福は門なし、ただ人の召く所』
―禍福無門、唯人所召―
                              
<左伝>
禍福、すなわち幸せにしても不幸せにしても、特別な門があって入ってくるわけではない。それもこれもみな当人が招くのである。だから、幸せになりたいと 思ったら、自分でコツコツと努力しなければならない。かりに不幸せな状態であっても、その原因をつくったのは、自分であるから、人を責めてはならない。やはり自分の努力で、不幸せから脱出するように努める必要がある。

このことばはもともと、不当な処遇に腹を立て、勤めを休んでふてくされている人物に向かって、「そんなことでは、今以上にひどいことになりますぞ」と、戒めたことばである。

不幸せな状態になると、自分の責任は棚に上げて、つい人を怨みたくなるのが人情である。そんな態度では、いつまでたっても不幸せから脱出できない。

※ 幸せは自分で汗を流してかちとるものだ。「天は自ら助くる者を助くる」と言いますよね。

茶臼山古墳的 日々是好日-t02200304_0376052011084550423
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 守屋 洋 (著)
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