投稿者:禅の和尚 投稿日:2009年12月 6日(日)23時34分44秒

久々に投稿させて頂きます。
自殺者数について、ここ10年、連続3万人超とマスコミでも報じられ問題になっています。


日本には年間15万人ほどの変死者がいてWHOではその半分を自殺者としてカウントするので、公表すべき自殺者数は本当は11万人ということで、これは実に他の先進諸国の10倍です。


警視庁で調べたという民主党の山田正彦議員によると、1997年に変死者9万人、2003年に15万人だそうです。


2003年というと、ご存知のように小泉竹中政権による株価下落誘導政策、ジャパン叩き売り、りそなインサイダー事件のあった年ですね。


ところで15万人の半分を自殺者だとすると、では残りの半分は他殺か病死かを考察してみましょう。


病死は大体病院で死ぬか自宅で家族に看取られ死ぬので、死因は病死と特定されるので変死者の数に入れるとしても、非常に少ないでしょう。


とすると、残り半分はほとんど他殺か?ということになりますが、死んだ人たちの大半が暴力団員というのならともかく、日本で15万人の半分7万人が他殺で殺されているとは、とても思えません。


私は、この変死者のほとんどが自殺だと思っています。


ですから本当の自殺者数は、年間18万人!!
遺書がないだけで自殺なのです。


今度は犯罪について見てみましょう。


児童虐待数は、1990年ほとんど無かったのが、2005年には、34472件、10年間で10倍、2006年には、小学生が先生に対して、暴力を振るうケースが前年比38パーセント増の464件。


次に老人への虐待も増加しています。埼玉県だけですが、2006年で前年比2.5倍。


ほとんど家族による虐待。


一方、公立小中学校の先生たちの精神疾患は、この10年で3倍、

教師の退職者数は、40歳未満では、4年前の4.6倍。

06年度調べ、10年間で成人の暴行罪検挙数が4.7倍。

60歳以上の老人の暴行罪検挙率は、10年間で8.7倍!

70歳以上の老人のわいせつ罪検挙数は、10年間で3.5倍。


ストレス社会と言われて久しいですが、皆さんご存知のように小泉政権が誕生してから、この10年で国民は弱肉競争社会に投げ込まれるれる形になり、多くの人々がこれまで以上に過酷なストレスに晒されるています。


そして社会全体が殺伐としたものになってしまいました。


この10年で日本はとっても暮らし難い世の中になってしまったのです。

これを国やまわりの責任にしているだけではいけません。

我々一人一人にも重大な責任があります。まず、ストレスに打ち勝つマインド(心)を作り上げましょう。
植草先生も平井冨雄先生の「瞑想のすすめ」を興味深く読まれたようですが、座禅や瞑想などを実践することが効果的です。


私は30年近く座禅をしていますが、全くと言っていいほどストレスを溜めなくなりました。


朝起きたら、楽に座って目を閉じ、呼吸に注意を向けるだけでも、心と体が安らいでくるでしょう。
雑念が消える境地には時間がかかるかも知れませんが、雑念が出てくるのはストレスが解消している印しです。


良しとして構わず続け、気づいたら呼吸の方に注意を向けるようにします。

瞑想から出てくるときは静かに目を開けゆっくり出てきてください。

また肉体のケアも重要です。

最近子供の自殺も増えているそうですが、その原因として子供がうつ状態という、我々が子供のころ(50年前です)には、とても考えられない状況が現れてきています。


しかし、この子供のうつの原因は夜更かしが大きな要因との説もあります。

確かに、遅い時間に寝ると体が十分に休息できないので、疲れがとり切れず、疲労が蓄積していってしまうのです。

1日のサイクルの中に、脳や体の休息の取れる時間があることが様々な研究で分かってきています。

それは、夜の10時から5時ころまでの間なのです。

ということで、子供にはもちろん、我々も早寝早起きをしましょう。