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いつものウォーキングコースに綿の花が咲いていました。通る度に雪のような白さが目に入り、面白い植物だよなぁ~、と思っていました。
そしたら先日、綿を植えてある畑におばあちゃんを発見!

“綿、綺麗ですね~!”
と私が声を掛けると、いきなり
“持って行くね?”
と言いながら綿部分を幾つかちぎり取って手渡してくれました!
よっぽど私、物欲しげな顔をしていたのでしょうねあせる
欲を言えば茎に付いたままの状態で欲しかったけれど(笑)
焦げ茶色の茎と白い綿のコントラストがとっても面白いのです。茶花としても利用されるとか。

貰った綿をジャンパーのポケットに入れ、それを手でニギニギしてふかふか感を楽しみながら薄ら笑いを浮かべて歩く怪しい女となり、ホクホク顔で帰宅しました。綿と言うだけあって、本当に暖かく柔らかいものなのですね。
最近では綿と言っても合成繊維の綿が増えましたが、これは正真正銘の真綿。しかもおばあちゃんの趣味の畑なので、恐らく無農薬のオーガニックコットンです☆
しっとりフワフワの真っ白な綿の中には、ごりごりとした黒い種が入っている様子。撒いて育ててみようかとちょっとワクワクしています。
栽培した事がある方、いらっしゃいますか?











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ノアゴン警部にコキ使われていると気付いても、相変わらず窓辺で律儀に見張りをしているバージュ刑事。


前々回記事にもたくさんのコメントをありがとうございました。
マリアージュフレール×南部鉄器のティーポット、ビジュアル的にはとても美しいですよね。人間と同じで、見た目も中身も満点と言うのはなかなか難しいのでしょうね(笑)

ヨーロッパ市場向けにデザイン重視で使い勝手が悪いのはともかく、ホーロー加工にしたら南部鉄器の魂を売るようなものじゃ~ないか!とまで思っていたのですが、紅茶と鉄分の相性が難しい点もあるとのこと。。。
そう言えば私もパリ時代、紅茶は紅茶専用の耐熱ガラス製プレス式のサーバーを使っていました。
鉄瓶は緑茶、ほうじ茶、プーアールやジャスミンやウーロン茶と言った日本茶と中国茶向きなのかもしれません。そもそも南部鉄器は、茶の湯との深い結び付き抜きには語れませんからね。ほんのり甘くて瑞々しい果実のような台湾東方美人も、鉄瓶と好相性な気がします。

まぁ、となると、なんで紅茶専門店が南部鉄器を?と言う根本的な疑問がわいて来てしまいますがあせる
マリアージュは世界の紅茶通が認め続けている老舗ですし、南部鉄器は南部鉄器で長い歴史のある日本の伝統工芸なワケですが、素晴らしいもの同士のコラボだからこそ、お互いに火花を散らしたり妥協せざるを得ない部分もあったのかもしれませんね。












茶の湯で思い出しましたが、お茶を教わっていらっしゃる方に注意注意!

私の生まれ故郷の石川県は金沢に住む知人から、先月、初釜の席で死にかけたと言うメールが!
この知人は書道教室をしている人で、毎年お正月には金と黒の墨でカッコ良く書いた干支色紙を送って下さる非常に風流な人。
そんな彼女ですが、なんと初釜のお茶室→救急車→数日間の入院となったそうで。
もうお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、炉の炭による一酸化炭素中毒です。お茶室に居た全員が立ち上がれなくなり、そのうち意識が朦朧としていたところ、大遅刻でやって来た方がっ!遅刻バンザイ!
この方が救急車を呼んでくれて九死に一生を得たそうです。幸い後遺症も無いとのこと。
お茶室って、ヨーロッパの吹き抜けみたいに天井が高くて広々としていたらお茶室じゃなくなっちゃいますからねあせる狭い上に炭を使うので空気が薄くなり勝ちなのですよね。特に冬は寒いからとキッチリ閉めきってしまって、そこへ持ってきて初釜で炉を増やして大勢が集ったと言うのだから危険ですね。北国の建物は気密性が高いのも一因かもしれません。
風流な初釜の席があわや大惨事と言うところだったなんてあせる
お茶室が密室殺人の現場になりかかったんですね~。いや~、怖いですね、怖いですね~!危うくこの世から、サヨナラッ、サヨナラッ、サヨナラ。。。
お茶室だけでなく、ストーブを焚くこの季節、換気に気を付けねばいけませんね☆









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最近、小豆にハマっている我が家。香り高い黒砂糖を使い、家で炊いて練り上げたものは取り分け美味しいですね。色合いと言い、コクのある味わいと言い、ジャパニーズショコラです。









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食べていると
“私にもちょーだ~い”
と人の顔を見上げるバージュ。ホント、屈託の無い可愛い子です。
バージュはカリカリ以外は何も食べない子だったのですが、よっぽど何か惹かれるものがあったのでしょう。虫歯にならないよう、ちょっとだけ分けてあげると、目を細めて食べます。やっぱり女子は甘いもの好きですね!バージュと私、女子のおやつタイム♪女の子も生んでおいて良かった(笑)














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今回の記事タイトルのバベルの塔、、、みたいに高い近所の松。
20m近いでしょうか?ともかくメチャクチャ高くて、幹も大人2人が両手を繋いだよりも太い巨木。

旧約聖書にあるバベルの塔の話はいろいろな解釈をされ、様々な比喩に使われたりしますが、人間の果てなき欲望の象徴と言うのが最も簡潔でしょうか。そこから広がる世界の発展と混乱は今の時代にも重なります。
バベルの塔以前、人間は1つしか言語が無かったと書かれています。
しかし、傲慢な人間は天にも届くバベルの塔を建てた為に神の怒りを買い、それぞれバラバラの言語を喋らされるようになって互いの意志疎通を図れなくなり、混乱して世界各地へと散り散りになったと言うのです。神に挑戦したこの冒涜が、現在の戦争やテロを生む大元になったとも取れます。
まぁ、そんな単純には言えないと思うのですが、決まった国や地域で繰り返される愚かな争いを見ると一理ありますね。
全ての戦争・テロは不毛であり、人間の醜く悲しい部分の象徴であることは言う間でもないですから。










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バベルの塔とは切っても切り離せないノアとノアの方舟。。。
ノアゴン、ノアみたいに950歳まで長生きしてね~(笑)


ノアゴンとも住んだパリは、まさにバベルの塔を体現したような都市でした。
肌や髪の色も実に多様、聞こえて来る言語も様々と言う人種の坩堝の中で、みんなが夢と欲望を持ち、そして苦悶したり挫折したり。山手線内とほぼ同じぐらいの面積しかない小さなパリの街は、世界をギュッと凝縮したかのような街でもあるのです。
当然、暮らしていればあっという間に何十ヶ国の人たちと知り合い、友達になったりします。自分がひどく凄い国際人になったように錯覚して、一種の興奮状態になる人が少なからず居るのも頷けます。














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日本とは思えない真っ青な空を独り占め出来る宮崎の海岸線道路。車、少なっ(笑)



フランスに暮らしていると、ヨーロッパ各国はもちろんのこと、アフリカやイスラム世界を非常に身近に感じます。人種の坩堝パリでは、こうした国の人も上手く溶け込んでいるかに見えます。でも実際には街中で“死ねアラブ”と言う落書きをそちこちで目にしますし、マグレブへの風当たりは強く、パリ北部にあるアフリカ人街は貧しさによる独特の荒んだ雰囲気を漂わせています。
私の住んでいた地域はパリ西部の外れでしたが、ここも低賃金者専用アパートが建ち並ぶ有色人種の多い地域でした。音楽家は音の問題でどうしてもこうした郊外へ行かざるを得ないのです。夜の帰り道に怯え、実際に危険とも対峙し、逞しく鍛えて頂きましたが、心暖まる人々との出会いもありました。

車輪が壊れてしまった30キロ近くもあるスーツケースを、アパートの傍まで持つのを手伝ってくれたのはマグレブ系らしき男性でした。
また、うちから歩いて5分の近所にあったスーパー“フランプリ”は、何故か従業員のほとんどがアルジェリア人で、重たい物を買うとお喋りしながら一緒に運んでくれたものでした。みんな真面目で純粋で、とても親切でした。
今にして思えば、不当な差別や偏見を払拭すべく、あんなにも一生懸命に働いていたのかもしれません。











1995年、パリの中心地“サンミッシェル駅”の高速鉄道B線内で爆破テロがありました。ノートルダム寺院のすぐ下、観光のメッカです。
7人が亡くなり、多数の怪我人を出しました。私が渡仏したのは98年ですが、毎週B線でこの駅を通過する度に重苦しい気持ちになりました。
このテロの首謀者は、アルジェリアのイスラム武装団。イスラムのテロ組織の派は一般人に把握は出来ませんが、今回の日揮のアルジェリア人質事件と同一犯のようです。彼らはその後、フランスに聖戦の布告をしています。
何故、今回、日本人がターゲットにされたのか不思議ですし、本当に悲しいです。親切にしてくれた、スーパーの実直なアルジェリア人たちの優しげな眼差しを思い出しました。
どこの国の人ならば良いと言うことはもちろん無いですし、日本人を標的にした理由がわかったところで奪われた命は戻って来ませんが、何もわからぬまま風化させて行くのはダメなんじゃないかと思います。











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海辺で出会った“甘えたさん”な猫。


95年の爆破テロは、サンミッシェル駅を皮切りに、主にパリの観光地が狙われ、ゴミ箱の爆発と言ったものや、未遂に終わったものまで、数回に渡ったそうです。その為、ゴミ箱は蓋がされて使用禁止になり、街はゴミに溢れたとか。
popさんは既にこの年にはパリに住んでいましたが、最低な年だったと言います。テロだけでなく、大寒波による例年にはない積雪、その最中に電車もバスも、パリを中心に各地の公共交通機関が1ヶ月近くもストで完全に動かなくなり、道路は常に大渋滞でタクシー待ちの人で溢れ返り、あらゆる活動が麻痺したそうです。地下鉄もバスも、約1ヶ月も全ストップだなんて日本では考えられませんね。
日本は日本で年明け早々に阪神大震災、そしておぞましいオウムのサリンテロ事件。
奇しくも95年と言う同じ年に、同じような苦しみを味わっていた日本とフランス。運命のイタズラでしょうか?












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事件や事故による死、早すぎる死は遺族に一生涯、深い悲しみを与えます。
殺人・暴力になんの真実も正義もありません。
いかなる理由があっても、命を奪うと言うことは決して許されないと思います。命を弄ぶ事は神への冒涜、彼らの希望が叶うことも、幸せが訪れるはずもありません。
犠牲になった全ての方々とご遺族に心から祈りを捧げます。










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ノアゴン、重たい話で疲れちゃった?それともマガリ島の見張り疲れ?(笑)
それにしても、ノアゴンの腕太い!








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バレンタイン、私にリボンを掛けてプレゼントしたら喜ばれるやろか?

ハッピーバレンタイン!