先月の記事で載せた青島、日没直前で薄暗く、青島ならではの亜熱帯植物を撮れなかったので早速リベンジして来ました。













手入れの行き届いた芝と名前のわからぬ面白い木。
青島は観光地としては昔のような賑わいはありませんが、こうしてきちんと管理もされていてとても気持ちがイイです。
ここは宮交ボタニックガーデン青島と言う名称の、青島神社の手前にある庭園ですが、熱帯の花や珍しい果樹が満載の素敵なガラス温室が2つ併設されており(なんと2棟とも入場無料!)、青島神社を訪れる前に是非とも立ち寄って貰いたい場所です。
今回、そのガラス温室も訪れましたが、その写真はまた今度にして……














今回の再訪、最大の目的はこの木に会うことでした。一体、何メートルあろうかと言う、にわかには凡よその高ささえもわからないほど背の高い木のてっぺんには、黄緑色のパパイヤのような実が生っています。














木の名は「パラボラチョ」、スペイン語で酔っ払いの木と言う意味だそう!
酔っ払いの膨れたお腹のような形、あるいはとっくり型の幹の形からそう名付けられたとか。
半世紀前、宮崎からブラジルに移住した人たちが寄贈したものだそうで、10本ほどのパラボラチョ並木が出来ています。宮崎マンゴー100%ジュース等が飲める園内のカフェも、パラボラチョカフェと言う名前です。
「こんな木、初めて見るわぁ」
と思っていたら、日本では沖縄とここ青島など、温暖な地域のみで僅かに見掛ける程度らしいです。
この木の説明書きにもあるように、このパラボラチョは日本で最も古くに植えられたものだそうです。













酔っ払いの木を相手にコントをする酔っ払い(笑)
和名は「トックリキワタ」と言うのですが、キワタの由来は、木のてっぺんに生っている青パパイヤのような実の中から綿が採れることから。綿が採れる植物が木綿(コットン)以外にもあるとは知りませんでした。最近は花材としても人気の木綿とは姿が大きく異なりますが、同じアオイ科である事がまた驚きです。
初夏、洋梨のような実が割れ、中からフワフワと真っ白な綿が浮遊するのだとか。それ、見たいなぁ~!












まだコント中(笑)
確かに木の幹、とっくりの形をしていますよね。
ただしこの幹……













こんなに棘だらけ!
現地ブラジルの日系人は、このトゲトゲ幹で大根おろしをするそうです(うそ)。

美しいものには毒があるならぬ、とっくりには棘がある、酔っ払いの皆さん、お酒には気を付けよう。











パラボラチョ並木とガラス温室で時間を使い過ぎ、日が傾く頃になってようやく青島神社へ向かいました。












橋を渡り、鬼の洗濯岩の砂浜を通った先に青島神社の島があります。風光明媚で楽しい道のりではありますが、結構、距離があるので、歩くのが苦になる人には観光タクシー「トゥクトゥク」もあるようです。












この日は巨人のキャンプ中だった為、たくさん人がいました。そう、青島はジャイアンツのキャンプ地なのです。
東京からキャンプを観に来たと言う女の子たちにシャッターを頼まれました。

そうこうしているうちに、結局また夕暮れ(笑)













鬼の洗濯岩と綺麗な砂浜。












砂浜をアップで撮るとほぼ貝殻!
青島は貝殻が堆積して出来た島だと言うのがよくわかります。




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引っ越して来て以来の大きな懸案事項がようやく解決しました。
年明けから動き出すと言う話があった為、あちこちに連絡を取り、神経も体力も使いました。取り分け2月に入ってからは実際に時間もずいぶん取られ、落ち着かない日々で、ブログもタッチ出来ませんでした。詳しくはまた次回に。
そんなで、前回の鳥の音楽に頂いたコメントへのお返事が滞っていますが、少しずつ書きますのでお待ち下さい。


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引っ越して来て以来の若返りが加速し、食卓チェックにも拍車がかかるノアゴン。
お正月は、クロたんさんから頂いた獺祭を青い切子グラスで乾杯!大吟醸の獺祭、甘~くてまるで貴腐ワインのようにフルーティーで、かなり久々にアルコールを口にした私でもするする飲めてしまいました。













我が家から目と鼻の先にある宮崎神宮は、宮崎県内では最も初詣客が多く、今年も三が日の参拝人数は30万人を越えたとか。特に大晦日の除夜の鐘~元旦の朝は交通規制も入るほどの凄い人出!歴史が非常に古く、立地も良いので当然かもしれません。
そんな大混雑も、1月半ばを過ぎればこの通り。神社の奥では年に一度の陶器市も開催されていましたが、あるのは木々と鳥たちのざわめきだけ。












以前にもチラッと書きましたが、宮崎神宮の中に聳え立つ、天然記念物に指定されている大白藤。なんと樹齢600年だとか。雰囲気たっぷりですね。
こんな古木でも時季になれば花が咲くのでしょうか?マンゴーのおじさんの話では、木は古木になるほど、自分が死に行く代わりに子孫を残そうとして狂い咲きし、沢山の実を生らせる傾向があるそうですが。人間や動物には当てはまりませんけれどね(笑)
これほどの大木に白い藤が咲き誇る姿、見てみたいものです。
多くの神社がそうであるように、宮崎神宮にはこんもりとした木々に被われています。鬱蒼とした森のような感じで、この中に入ると空気が確実に一段階、綺麗になったとわかります。神社が凛とした空気を放っているのは、こうした木々の働きによるところが大いにあると思います。














こちらは宮崎神宮の斜向かいにある文化公園にあるユーカリの大木。先程の大白藤よりはだいぶん若いものの、樹齢100年です。楠や銀杏なんかの大木は樹齢数百年と言うのをよく聞きますが、ユーカリは日本では珍しいですよね。ツルリとした白い木肌が面白いです(←木フェチ(笑))。

宮崎県立文化公園には、音楽ホール、演劇ホール、美術館、そして図書館があります。後ろに見えるのは図書館、歩いてすぐの距離にあるのが嬉しい!この左手には美術館があり、年間の殆どの期間、入場無料の催しがあるのがこれまた嬉しい!












反対側からも。今度はバックが音楽ホールです。ここから歩いて2分程で我が家に着くので、窓を開ければこのユーカリの大木の爽やかな香りが家中を漂い、たまにコアラも遊びに来ます(うそ)。
実際には、木からは何も香りはしません。葉っぱをちぎったり、木を削ったりすれば、ユーカリならではの清涼感ある香りがするのでしょうね。











前回記事の青島神社、日中に行って植物撮影のリベンジを果たして来ました。たくさん撮った植物の写真はまた別の機会に載せるとますが、今回はこの木だけを。
推定樹齢100年の2本のアコウの木なのですが、ガッチリと絡み合うその姿から「絆の木」と呼ばれています。取り分けカップルに人気だそうです。アコウの木自体の別名は、「絞め殺しの木」ですが!

人も猫も植物も、程よい距離感が長続きのコツだと私は思うのですが、この絆の木は絡み合い過ぎてもはや境目がわからず、ほぼ1本の木になっているなんて凄いですね。一心同体とはまさにこんな事でしょう。

















この2人は常に付かず離れず。でもやっぱりツーショットが増えています。
日向ぼっこが気持ち良い季節です。



さて、月末恒例お薦めクラシックコーナーです。今年最初のこのコーナー、今月は酉年にちなんで鳥をテーマにした音楽を。
古くから、鳥の羽ばたく姿や美しい鳴き声は作曲家たちの創作意欲を掻き立てて来たのでしょう、数え切れないほど多くの鳥の曲があるのです。なので、今回は第1段として、クラヴサン時代&コンテンポラリーからご紹介しましょう。まずはクラヴサンから。




◆ラモー:めんどり (P:ソコロフ)





力強い生命力に溢れた「めんどり」ですね。めんどりの首の動きや歩き方のちょっぴり滑稽な様子を見事に表現しています。ラモーはめんどりをよく観察していたに違いありません。
ソコロフの演奏は生き生きとしていて、元気いっぱいのめんどりが目の前にいるかのよう!








◆ダカン:かっこう (P:シフラ)





ダカンのかっこうもラモーのめんどりと似たタイプで、鳥の命の躍動、動きの面白さを表しています。シフラのかっこうは「THE 無窮動」!とても忙しそうなかっこうです。「かっこう~、かっこう~~、静かに~♪」と言うあの皆さんご存じのドイツ民謡の穏やかさとは真逆。

かっこうと言う鳥は、他の鳥の巣に自分の卵を産み付け托卵し、孵化した雛が他の雛たち(つまりその巣の本来の雛たち)やその卵を蹴落としてしまうえげつなさや、閑古鳥=かっこうと言う縁起の悪さで知られますが、その特徴的な鳴き声のお陰で親しまれています。種小名のcanorusは、「響く、音楽的」と言う意味だそうですから、音楽にたびたび登場するのも頷けます。









◆クープラン:恋のうぐいす (オルガン:Neil Cowley /リコーダー:Clara Cowley)







この演奏、会場はバルセロナの教会らしいですが、天井が高い石造りの建物に響き渡るリコーダーの音が本物の小鳥の歌に聞こえますね。うぐいすの恋の季節もすぐそこですね!











寒い1月でも芽吹きが始まっています。夜の闇に新芽の中の新芽、まだ白い芽が何とも綺麗。

ここからはコンテンポラリーです。



◆武満徹:鳥が道に降りてきた






去年が没後20年だった武満も鳥の曲を書いています。この曲の他にも、オーケストラ曲「鳥は星形の庭に降りる」があります。この「鳥が道に降りてきた」は、ヴィオラとピアノの曲。武満ワールドが味わえますね。

この演奏は、フランスのノルマンディー地方の入り口であるルーアンでの映像を交えながらのサロンコンサート。どうやら、日本とノルマンディーの交流コンサートのようです。演奏はまぁ普通ですが、この雰囲気が余りにも懐かしい感じなので選んでみました。








◆メシアン:鳥のカタログより「モリヒバリ」 (P:イヴォンヌ・ロリオ)






鳥の音楽と言ったら、このメシアンの鳥のカタログ集はもちろん外せません。メシアンは鳥類学者としての顔も持つほど鳥にのめり込み、世界中の鳥の鳴き声を楽譜にスケッチをしていた末に出来上がったのがこの鳥のカタログの曲集。「モリヒバリ」は、全13曲から成る鳥のカタログの第6曲。舞台はフランス南西部オーヴェルニュ地方のフォレ山地。
真夜中の森の静けさと、空高くから聞こえるモリヒバリの神秘的な鳴き声の対比、その平穏を引き裂くようなサヨナキドリの声、突然の激しい羽ばたき……音が描き出す森と鳥たちの情景に身を委ねます。一気に森へと連れて行ってくれるこの曲、何度も舞台に上げた私の愛奏曲です。
イヴォンヌ・ロリオは名ピアニストであり、メシアン夫人でもあります。
彼女に教わっていた友人からは、いろんなお皿に上からザザーッとお砂糖で真っ白になるまで掛けるほどの甘党だったと言う可愛いエピソードも聞きましたが、フランスマダムらしい自由活闥な演奏は実に清々しく、特に鳥のカタログ集はロリオの右に出る演奏は無いように思います。


最後に、メシアンの「わが音楽語法」の第9章「小鳥の歌」の書き出しをご紹介しましょう。

~ポール・デュカスは言った。「小鳥の声を聞き給え。彼らは巨匠である」私はこの忠告を待つまでもなく小鳥の歌を称賛し、分析し、記譜してきたことを告白する。彼らは歌声の鳴き交わしによって、極めて繊細なリズム保続音のもつれを聞かせる。その旋律の動き、取り分けツグミの歌は、その気紛れさにおいて人間の想像力をこえている。彼らは半音より小さい平均律化されない音程を用いるし、これらは非物質的歓喜の小さな奉仕者がさえずる歌声の編曲であり、変形であり、解釈である~

ポール・デュカスはメシアンのパリ音楽院での師です。この文章は、小鳥の歌がどれほど作曲家たちを魅了し、何故それほどまでに魅力的であるのかをよく言い表していると思います。


皆さんはどの鳥の音楽がお好きでしたか?











~おまけ~
真っ白フワフワへんこちゃん。
最近のブームは、紙をビリビリに破ること♪

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鬼の洗濯岩と蟹の雲

テーマ:





今年最初の記事なので、遅ればせながらですが、新年おめでとうございます。
今年もゆる~りペースですが、宜しくお願いします。

写真は、かつて宮崎に観光客を呼び込む為に大量に植えられたワシントニアパームツリー。宮崎市やその近郊の海岸線や空港周辺に数え切れないほどのワシントニアパームツリーを植えた事により、南国リゾート感が一気に打ち出され、宮崎に訪れる観光客が急増、青島が新婚旅行のメッカになった事は有名です。














観光地化計画によって植えられたそのワシントニアパームツリーも樹齢が半世紀となり、高さも約20メートルにまで成長し、剪定や伐採の多額な費用が問題となっているのですが、分離帯にズラリとそびえ立つ姿を眺めながらの道のりは楽しいものです。









澄んだ青空に舞い踊る雲。










そんな空と雲、そして夕日のオレンジ色を、泡立て器でカシャカシャッとかき混ぜたかのような空を眺め










グラデーションを楽しみながら向かった先は










青島神社。
宮崎市街地から車で約30分です。宮崎ブーゲンビリア空港からだともう少し近く、20分弱でしょうか。
行ったのが夕暮れ時と遅かったのもあるでしょうが、観光名所だと言うのにほぼ貸切状態でした。













海に浮かぶ島にある青島神社、周りはお馴染み鬼の洗濯岩。













鬼の洗濯岩と名付けた人は誰なのでしょうね?素晴らしいネーミングです。
鬼の洗濯岩の名に相応しいゴツゴツとした岩の間には、小さな蟹や小魚、ヤドカリ等、様々な生き物が居るのを確認できます。
人は居ませんが、海の向こうから小さな漁船が一隻、空には海鳥が一羽。










写真撮影に興じる私を置いて、サッサと遥か先を行くpopさん。
この木々が繁る島全体が青島神社です。
驚く事に、この木々の殆どが枇榔(ビロウ=ヤシ科)です。青島は、2400年前の地核変動により、貝殻が堆積して出来上がった島なのだそうです。貝殻から出来た島だからでしょうか、独自の植生群が見られます。











貴重な文化財でもある青島神社は、パワースポットとしても有名だとか。












亜熱帯植物の群落地でもあるそうです。
南国の海辺ならではの亜熱帯植物、幾つか面白いものを見付けましたが、いかんせん時間が遅く、暗くて撮れませんでした。やっぱり植物は面白いので、また明るい時間に再訪する事にしましょう。












しかし、この時間だからこそ見られたピンク色に染まる空と海。











山の右手に見える白い建物は、新婚旅行ブームの頃に建てられた大型リゾートホテル。今でも夏場は海水浴やサーフィン客で賑わうのでしょうか?幾つもの大きなリゾートホテル、シャッター街となっていた土産物屋や観光タクシー……かつては観光客でごった返したリゾート地の人気の無さほど寂しさを感じるものは無いと思いました。まさに、さびれたを絵に描いたかのようでした。
それでもこうした美しく雄大な自然の景色は無くならない、「国破れて山河あり」ですね。ただただ栄え賑わう観光地よりも、私には感じるものがありました。











とか思っていたら、ひょっこりと観光客らしきおばさんが現れ立っていました(笑)
タブレットで撮影していました。
山の方を見やれば面白い形の雲が。











蟹の雲!
しかも、蟹が月を捕まえんとしています!

「蟹だ、蟹だ」
と、何だか得をしたような気分で帰路につきました。





前回のアメンバー記事にもたくさんのコメントをありがとうございました。ブログ10年目に突入、皆さんとより距離が縮まって嬉しいです。

お返事がまだ途中ですが、猫ダッシュで書きますのでもう少しお待ち下さい!

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